鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

バーズメンバーのマヌーバー動画を見て思ったこと

 過日、バーズパラグライダースクールメンバーの為のセーフティーセミナーを琵琶湖にて行ったんですが、その時のマヌーバー動画を見る機会がありましたので、それを見て思ったことを今回は書きたいと思います。




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まず思ったのは、「異常飛行が起こった時は、足は絶対に伸ばしてはいけない。」ということでした。

 ヨー方向(水平方向)にハーネスの中で揺れたり、ツイストしそうになったり、もしくはツイストしてしまったメンバーのほとんどが、足を突っ張っていたり、足を伸ばしていたりしていました。これはポッドハーネスが一般的になり、また、フットバータイプのハーネスでも、フットバーを踏む、また、ポッドの場合は足の裏が当たる部分をしっかり突っ張ることで、カラビナを固定し、グライダーの揺れなどを止め、安定させることができるということが起因していると強く推測される訳ですが、異常飛行の場合には、この行為は厳禁です。

 なぜなら、踏み込みで押さえられない程のヨー方向の動きになる事があるので、その際に体の重心がブレ、特に足が伸びているとヨー方向(水平方向)に揺れていく回転力がより大きくなってしまうため、ツイストしやすくなり、全体重のバランスが大きく崩れることも多いからです。

 と、そんなことも書いている自分も、自己のセーフティーセミナーでは初級機だからと舐めてかかって足を伸ばしたままでフルストールを行い、「あれ、えらいツイストしそうな感じになってるなあ・・・。ああそうか、足伸ばしとるからやんけ!」と思ったくらいですので、常に足を伸ばして飛んでいるタイプの方が、異常飛行状態で足を閉じる、足を曲げるということはなかなか難しいかと思います。

 しかし前記の通り、それは状況によっては非常なリスクを誘発する訳です。よって、ソアリングの時に時に足を曲げてやってみるとか、大きなピッチングやローリング、スパイラルなどをする時は、足を曲げてやることにしてみるとか、普段から足を曲げてフライトする機会や、足を曲げることを意識する癖をつけられることをオススメします。

 そして次に思ったことは、「やはり上級機、特にコンペ機は、異常飛行に入ってしまった後の自己による能動的な回復は、時に非常に難しい。」ということでした。

 シビアなグライダー挙動、自己のコントロールに対しての激しい翼のリアクション、アスペクトが高いことによる、なりやすく、そして程度もエグいクラバットなど、適切なタイミング、適切なコントロール量、時に目にも留まらぬレベルでの素早い対応が必要になるなど、やはりかなり「乗れていない」と、それらの繊細で時に大胆な正確なコントロールはできないなあと改めて思った次第です。

 特にアスペクトが高いグライダーにおいてはクラバットの際のリスクが高く、ENの安全基準にかかわらず、そういった高アスペクトグライダーに乗る方においては、それらのリスクをしっかり認識することや、クラバットを起こさない技術、また、クラバットを起こしてしまった場合の適切な回復や対応について、しっかりと勉強し、十分に練習されることが必要かと思った次第です。

 で、最後に思ったのは「やはりグライダーがややこしくなるのは、乗っているパイロットに起因することがほとんどやなあ。」ということでした。

 前記の足伸ばしもそうですが、恐怖からのブレークの引き、慌て、焦り、緊張、身体の硬直、パニクって誘導が聞こえない、正しい操作を理解していなくての謎の自己流など、「ごっついことになってますなあ・・・。」というマヌーバーでは、大概が「うーん、乗ってる人がこんな風になるようにしてしもてるなあ・・・。」というものがほとんどでした。

 という事で、これらを払拭するのはもうズバリ、修行しかない訳です。

 そして、修行といえばこのオッサンがいつも通りオススメする、「千本立ち上げ修行。」あるのみです。空中でやるリスクを限りなく低減し、多少風が荒れていてもできる安心、長時間の練習時間をも確保できる素晴らしい修行方法です。

 やればやるほどテイクオフがどんな風でも楽勝になりますし、また、離陸も安定し、湖ポチャやウルトラマンテイクオフにもなろうはずがありませんし、荒れた風で自在に立ち上げをキープすることができるようになれば、自ずとピッチもロールもコントロールできますし、また、クラバットになるようなグライダー挙動を体で感じて、繊細にチキチキとコントロールして、自然に潰れないように対応できるようにもなっていきます。

 そんな千本立ち上げを繰り返し行なった後、また是非、セーフティーセミナーにも参加して下さい。マヌーバーもまた反復練習が必要です。そして、「マヌーバーとか怖いわあ・・・。」と思って、今まで敬遠していた方も、来年は是非参加してみてください。自分のグライダーがややこしいこと=異常飛行時にどんな風になるかを知り、それに対してどのように対応するのがいいのかを知ることは、とても大切なことだと思いますし、ストールやスピンも、事前にしっかりと適切なやり方や回復方法などを知っておけば、決して怖いものではありません。

 という事で来年もまたバーズでもやると思いますので、ご参加下さい。琵琶湖上空を飛ぶのだけでも最高ですから。


「危ななったらとりあえず足曲げるわ。」と思われましたら、
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  1. 2015/10/08(木) 15:44:53|
  2. パラグライダー|
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  4. コメント:2

  

コメント

足を伸ばさないこと

ツイスト防止のために、本当に荒れてきたら足、それに腕を縮めるに大賛成です。
と、いうのは角運動量保存則の関係で、伸ばした状態は角運動エネルギーが大きく、廻り始めてから縮めるとその運動量は回転速度に変換されます。フィギュアスケートで回転を速めるのは腕を縮める原理と同じです。

  1. 2015/10/21(水) 05:49:00 |
  2. URL |
  3. パイロット20 #-
  4. [ 編集]

マヌーバーにおいて

演技前に足を曲げる(たたむ)のは、基本的に必要なことなんですが、いつもポッドやフットバーを使って飛んでいる人は、つい癖で伸ばしてしまうようです。

 日頃から、ソアリングの時には足を曲げるとか、(それによって体重が入りやすくなるというメリットも有ります。)荒れてきたらイザという時のために足を曲げる意識を持つ事が需要ですね。

 なお、パラにおいては、腕については脇を締めて無駄な動きがないようにフライトされている方がほとんどかと思いますので、あまり気にしなくてもいいかと個人的には思う次第です。

  1. 2015/10/21(水) 20:41:03 |
  2. URL |
  3. 高鬼 #bBUgYcK2
  4. [ 編集]

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