鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

再び、ハイアスペクト系EN-B・C機(上級機・コンペ機)をぶった斬る

 ジンの競技用(左記は筆者主観によるものです。)EN-B機「カレラ」について、過日このブログで2記事ほど書きましたが、更に昨今流行りの、ハイアスペクト上級機・コンペ機について書いていきたいと思います。




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 さて、カレラについてはその後も、初級機系から乗り換えた方々が、アチラコチラで怖い思いをされたり、落っこちたりしているという噂を、裏を取った訳ではないですが、聞くことがありました。その度に「やっぱ、大会とかに出ないんであれば、乗る必要はないと思うんやけどなあ・・・。」と思っていた訳ですが、先日、ノバの高性能機EN-C機である「トリトン2」を見て、その6.4という比較的高いアスペクトを見て、改めてこういったハイアスペクト上級機・コンペ機に乗りたいと思っている方に、警鐘を鳴らしておこうと思ったのです。

 アスペクトの高いグライダーは、昨今の技術革新により、安全性が高くなっているとはいえ、やはり乱流中での潰れでは、回復させるのが難しいと思いますし、また、低アスペクトのグライダーに比べると、遥かに潰れやすいということを肝に銘じた上で、乗られた方がいいということを、強く主張したいと思います。

 先日見たトリトン2も、強い風のなかで強いブローが入る条件での飛行だったので、グライダーはかなりグラグラと揺れるような状況でした。日本でもトップクラスのパイロットが乗っていらっしゃったので、もちろん潰れるようなことはなく、ピッチも強弱があるとは思えないくらい安定していましたが、アスペクトが高いが故と思われる、翼端がフニフニと、少し前に行ったり後ろに行ったりする動きで、潰れを起こさないようにしているなあという動きを随所で見ることができました。

 これは、最近のハイアスペクトグライダーでは良くある、ピッチを安定させるための動きであると僕自身は思っているのですが、(あまりに剛性が強いと、ある時にバスーンと潰れてしまうと思われるので、そうならないようにふにふに動いているのではないかと思っています。)初めてこの動きをコンペ機で見た時には、今までにない違和感のある挙動に、チキチキとアホみたいにピッチ安定させるべく、ブレークを操作したものでした。

 昔のハイアスペクト機は、ピッチの安定が今ほど良くなく、ある程度積極的にパイロットがピッチコントロールをしないと、酷い時には、「ファッファファ-♪」というアルペンホルンの音が聞こえて、アルプスの少女ハイジが乗っている巨大ブランコのごとく、ハッと気づくと自分のグライダーが目の前までタッキングしているというようなことも荒れている大気中では少なくありませんでした。

 よって、その時代にややこしいグライダーに乗っていたパイロットは、ピッチ安定には非常に気を使い、そして未だに、癖でちょっとした挙動においても、タッキングしないようにチキチキ動いてしまうことがあるのです。

 しかし、今のグライダーは、特に初級機などでは驚くほどにピッチが安定しており、ピッチングを起こそうとしても中々できないくらいだったりしますので、タッキングをすることなどまあないようになっているかと思います。よって、ピッチコントロールについての意識は、昔のおっさんなどとは格段に違うかと思います。

 また、翼端の潰れについても、ローアスペクトのグライダーだと、今のものであればそんなに気を使わなくても、深刻な状況に陥ることはないかと思います。

 ですが、今のグライダーであっても、ハイアスペクト系のものについては、ピッチの安定や翼端の潰れなどについては、ローアスペクトのものとは全く異なるものだと認識しておく方がいいと思います。むしろ、結構なソアリング条件で飛んでいるような時は、ピッチが突如不安定になって翼前縁が潰れたり、翼端が大きく潰れて、クラバットしたりしてしまう可能性があると思いながら飛んでいる方がいいと、僕自身は思います。

 そうなると、前潰れへの適切な対処や、ピッチの安定のさせ方、最悪タッキングした時などに、きっちりJPAの講習用語でいうところの「テンポ」をぶちかませる技術、クラバットを適切なポンピングや特定のラインいじりで回復させる技術などは、フライトする上での必須条件となってきます。

 そうです。ハイアスペクトのグライダーに乗るということは、潰れのリスクを未然に防ぐ、もしくは回避する能力がパイロットの安全のためには必須になるということなのです。

 よって、僕は「大会に出て上位の成績を狙ったり、クロカンの記録などを狙わない限りは、そのようなかなり特殊な高い技術を要することのない、アスペクトが低くリスクも少ない、楽しく安全に飛べるグライダーで、ファンフライトを行いましょう。」と提案しているのです。

 しかし、確固たる意志をもってハイアスペクトのグライダーに乗った場合は、リスクを回避するために練習するしかありません。

 ピッチ安定の能力を上げるのも、翼端を潰さないためにも、やはりいつもこのブログで口ずっぱで書いてているアレ「千本立ち上げ(グランドハンドリング)」しかないでしょう。リスクも空中より格段に少なく、練習時間もたくさん取れるグラハンは、やはりグライダーコントロール練習の王様です。

 この練習の時ばかりは、競技機を温存とかいう考え方はやめて、使っているハイアスペクト機で練習することをお勧めします。それも、楽勝でキープできるような風ではなく、強弱のあるブローコンディションや、強風で波のあるといったようなややこしいコンディションで練習しなければ意味がありません。

 「そんなもん、上級機ではでけへんがな。」と思ったあなたは、ぶった斬りますが、そんな上級機に乗ってはいけない人です。地上でできないということは、残念ながらいずれ空中で落っこちることに繋がる可能性が大ですから・・・。乗るのをやめるか、完全に安定し安全を確保できる条件でしか乗らないか、大会などでハードなコンディションでも乗らないといけないのであれば、上級機でも地上で意のままにコントロール出来るように練習するしかありません。

 ちなみに、そこそこヤバゲな地上の風で敢えて練習すると、意外に上級機だと、修行が足らないうちは前潰れも起きますし、また、翼端もバリバリ潰れますし、ピッチも全然安定しません。これをしっかりコントロール出来てこそ、空中でも適切なコントロールに繋がる訳です。

 「上級機の実機で練習したら、グライダーが引きずられたりしてたちまちグライダーが劣化する。」と思ったあなたは、残念ですが、そのグライダーを実際にカスカスに劣化するまで練習で使って、同じグライダーをおかわりされることをお勧めします。ある意味暴言とも言えますが、ある程度リスクを背負うグライダーに乗って様々な条件で飛ばないといけない状況であるということは、僕はそういうことだと思います。

 ご自身の安全のために、今一度ご自分のフライトスタイルに合ったグライダーというのはどんなものなのか、そして、ご自身が使っているグライダーを安全に飛ばすために必要な技術や練習は、どんなものであるのかということを、改めて検証してみられることを、お勧めする次第です。

 明らかに、ENの安全基準などでグライダーを選ぶの事が、より難しい感じになってきたと思ったので、またも同じような内容で同じような記事を書きましたが、少しでもグライダーチョイスや修行のカリキュラム作製の参考になれば幸いです。



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  1. 2014/09/24(水) 22:37:15|
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