鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

初中級パラ講座 第20回(最終回)「 ソアリング実践 サーマルソアリング その5」

 2010年6月から連載してきたこの初中級パラ講座、遂に今回で最終回です。今回は、サーマルのコアについて書いていきたいと思います。




ランキングアップが更新の励みになります。
クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 その他スポーツブログ スカイスポーツへ


 前回までに書いてきたサーマルソアリング方法を使って、色々な条件下でフライトをしていき、ソアリングが徐々に上達していくと、サーマルには強い部分と弱い部分があることを、如実に感じられることかと思います。このサーマルの強い部分、強い上昇帯を、サーマルの「コア」(核)と呼びます。

 同じサーマルにおいて、ほぼ同高度でソアリングをしているにもかかわらず、自分より他の人の方が上がって行く時は、グライダーのせいや、翼面荷重の違いのせいではなく、その人の方が自分より、しっかりとコアを捕まえていたからということがほとんどです。

 ちなみに、ショットのサーマルなどが集まっている感じ等で、コアがよく分からない、一つのような感じではない、ドカンと上がるところが幾つもあるというような、よく分からないサーマルが出ることがあったりします。

 こういう場合、大体が回しているとグラグラしまくるややこしいサーマルで、人によっては乱流でしかないような状況になるのですが、そんな中、綺麗な旋回ではないのに、アホみたいに上がっていく人がいたりします。

 これはもう、経験でサーマルのイメージや、上昇帯の在処をしっかりと把握している達人レベルのパイロットの仕業なので、マネのしようは、もうその人の後をしっかり完璧にトレースするしかありません。

 こういったサーマルでは、これから書くサーマルのコアの基本などはあまり参考になりません。しかし、基本をしっかり知った上でフライトをしていくと、いずれ上記のようなややこしいサーマルでも、どのようなものかをある程度正確に把握していくことができます。そして、明確な意図を持ってしっかり回していけるようになるのです。

 ソアリングは一に修行、二に修行。修行あるのみです。頑張ってください。

 さて、ややこしいサーマルでも上手く回せるようになるためにも、サーマルのコアについて改めてどういうものなのか知って頂くために、分かりやすい体感例でご説明していきたいと思います。

 条件の良いサーマルコンディション中、直線飛行をしていて、サーマルに当たって、機体が上昇を始めたとします。上昇をしながら更に直線飛行を続け、今までの上昇がより強くなり、そしてその後更にまっすぐ飛んでいったところ、また、上がりが弱くなったとします。

 この場合、上昇が強くなったところ辺りから、弱くなったところ辺りまでが、コアと言えます。このコアが、そこそこの大きさであり、その中でサブロクをかけるような状況であれば、その中で旋回することによってコアをしっかり捉えつつ、サーマルソアリングができているということになります。

 なお、そこそこ強いコアにおいて、ある程度のバンクをかけて安定して旋回すると、コアから大きく外れない限りは、グライダーは結構安定したまま上昇していきます。コア周辺でコアに入ったり出たりしながら、まったりとした旋回をして、グラグラと不安定に回るより、前記のようにコアをしっかり捉えた方が、グライダーは安定もしますし、上昇率もいい。ということで、その周りをフガフガと回っている人よりも、ぐんぐん上がっていくのです。

 よって、コアをしっかりと探してそこで回ることを、皆が目指す訳です。

 なお、ソアリングでの旋回中において、コアを体感する例としては、一定バンクで旋回しようとトライ中に、ある場所で突然旋回内側の翼が持ち上げられ、バンクが戻ってフラットになるばかりか、逆バンクになって旋回外側に弾かれてしまいそうになるというような状況でしょうか。

 この場合は、突然内側の翼が持ち上げられたところ、もしくは、そのまま弾かれずに旋回していった所に、コアがあると考えれば良いでしょう。

 このような時には、前記のように弾かれないよう、翼が突き上げられた時にバンクが戻ることのないよう、体重をある程度足していきます。ただ、これはその度合や、体重の入れ方に、かなりの判断力や豊富な経験が必要ですので、確実にできないような時は、突き上げられたらバンクが戻ってしまっても、フラットになるまでで止めて、それ以上はグライダーを持っていかれないようにして、その後再び、適切なバンク角をつけて回し始めるようにするのがいいでしょう。

 なお、上記の様にハードに突き上げられるような状況でなければ、バンクが戻らない程度に体重を足したり、微調整レベルで内側のブレークを引き、また、外翼のブレークを押さえているようであればそれを更にリリースすることで、バンク角を戻されることなく、コアに「食い込んで」いくことができるでしょう。

 ただこの場合、前回にも書きましたが、バンクがより入り過ぎないように再度調整をする必要がある場合もありますので、巧くコントロール出来ているか常に確認しつつ、操作をするようにして下さい。

 ちなみに、上記のいずれの操作も、アクションを大きくしたり、またタイミングをずらしてしまうと、非常に危険な操作となってしまい、翼が潰れたり、異常な旋回に入ったりする事があります。正確な判断と、早めで適切、そしてスムーズな操作を行うことにより、なめらかな旋回をキープできます。そのような操作ができないようであれば、こういったサーマルでは無理をしないのが得策でしょう。

 コアを探す作業は、既に書きました通り、かなり難しいです。的確にコアを見つけるには、あなたがいるサーマルがどれ位の大きさで、どのような形であるかをある程度正確に把握し、イメージできる能力が不可欠です。

 その上で、コアを探していくためには、サーマル中で旋回を続けつつ、バリオの上昇率が良い所に向かって、徐々に旋回をずらしていき、一番効率良くあげられる上昇帯の中、つまりコアの部分で旋回を続ければいいということになるのですが、理屈ではなんとなく分かっても、実際にやっていなければ良く分からないという方がほとんどかと思います。

 なお、上記は理論的にはサージ法と呼ばれている、初中級者の方が一番やりやすいソアリングの方法です。別にベストヘディング法やワーストヘディング法など、色々なソアリング技術があります。今回の講座ではこれらの理論については詳細に解説はしませんので、興味のある方は、各々で、パラグライダー関連のWEBページやパラグライダー雑誌、またはソアリング技術の専門書などを見て、ご自身で調べてみてください。

 なおソアリングの方法については、他のパラ理論と同様に、理論だけで武装するのではなく、その理論を実際の条件に当てはめてみて実践することで理解し、また、疑問点はインストラクターや上級者に質問をぶつけて解消し、前記の通りたくさんの経験を積んで、体で覚えこんでいくしかありません。

 コアを正確に探せる事ができるようになれば、あなたは誰よりも高く上がり、また、しっかりとコアの中に留まれる旋回ができるようになれば、細かい微調整以外に頻繁に動かないといけないようなこともなくなりますので、ソアリング自体も非常に楽になることでしょう。

 さて、サーマルソアリングについての今回までの4章で、基本的なサーマルソアリングについては、大体ご説明できたのではないかと思います。これにて、初中級パラ講座は終了です。

 読みづらい駄文長文で、読んで頂くのはしんどかったとは思いますが、少しでもお役に立てる情報があったとすれば幸いです。また、近々のこの記事に対しての皆様のランキングクリックのおかげで、なんと最高では3位どころまで、ここ最近にない位、順位を上げることができ、記事更新の励みになりました。

 今まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。
 
 なお、ソアリングやフライトの技術に関してのこのブログでのなんだかんだ書いた記事については、後日このカテゴリーで、まとめて読んで頂けるように整理してインデックス記事にしてみたいと考えております。しばらくお待たせするかと思いますが、記事を書きましたらまたご覧頂ければ幸いです。
 
 重ね重ね、今まで読んで頂きましてありがとうございました。


おう!そこそこ役に立ったで!と、思われましたら
クリックの程どうかよろしくお願い致します。

にほんブログ村 その他スポーツブログ スカイスポーツへ


パラグライダー

関連記事

更新の励みになります。
クリックで応援、お願いします。











  1. 2014/07/20(日) 21:57:08|
  2. 初中級パラ講座|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://onitobi.blog20.fc2.com/tb.php/1778-8620fa2a