鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

初中級パラ講座 第19回 「 ソアリング実践 サーマルソアリング その4」

 今回は、効率の良い旋回方向について、また、バンクのつけ方などについて書いていきたいと思います。




ランキングアップが更新の励みになります。
クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 その他スポーツブログ スカイスポーツへ


 サーマルに入ったら旋回をすることで、その中にとどまり上昇を狙うというのがサーマルソアリングですが、「まずどちらに回すか?」という事を考えてから、回し始めていらっしゃいますか?効率の良いソアリングのために、どちらに回すかということは、実は大変重要な事だったりします。

 効率の良い旋回のためには、「コアがあると思われる方向に回していく。」ことが基本となります。が、経験が少ないと、サーマルの当たり初めにどちらにコアがあるかは中々分からないと思います。このような場合、基本的には風が吹いてきている方向、つまりアゲインスト方向に向かって回していくのがいいと思います。

 前回書きましたが、サーマルは基本的に風上(アゲインスト)で発生して風下(フォロー)に流されてきます。例えば本流が南東風である時に、南に向かってフライトしていてサーマルに当たったような場合は、アゲインスト方向である南東方向、つまり左旋回をしていくのがいいと思われます。

 このような場合、翼は左翼端が右に比べてより突き上げられ、グライダーは右に傾く形になるかと思います。こういった場合慣れていない方は、右旋回する方が旋回しやすいのでそうしがちですが、その場合、最初からコアのある方ではなく、サーマルの弱いと思われる方向に回る上、すぐにフォローの風を背負う旋回となってしまうので、グライダーが大きく流され、旋回が大きくなってしまいサーマルがどこにあったかわからなくなってしまったり、また、すぐにシンク帯に入ってしまって、「あれ?使えないサーマルだったかな?」などと誤認する原因となります。

 アゲインストの風に向かってまっすぐ飛んでいる時以外、正面からサーマルが来るようなことはほとんどありません。よって基本的には、グライダー翼端がより上げられた方向、または、その時のアゲインストの風向に向かって、旋回をしていくことがより効率的だといえます。

 なお前記した通り、片側の翼が突き上げられるような状態はローリングであるとも言えます。この現象は、サーマルが強ければ強いほど顕著に現れますので、強いサーマルであればあるほど、しっかりとこのローリングを抑えてグライダーをフラットにし、曲がりたい方向にバンクをかけていける安定状態になってから、旋回を行っていくことが重要になります。

 ここまで読んで、「いや、エリアで日によって旋回方向が決まっているから、風向きの方向に回すことができない日があるぞ。」と思われたかもしれません。そんな時は、例えば本来左旋回をしたいような時なのに右旋回の日だという事であれば、バンクをあまりかけずに左に90度ほど曲げてしばらく直線飛行をし、その後で右旋回を行えばいいかと思います。

 さて、360度旋回を行う際の留意点ですが、基本的に一定のバンク角で回れるように旋回を行います。ただ、この一定のバンクで回るという事は非常に難しいです。一定した上昇率をキープできる上昇帯の中でなければ、同じだけ体重移動をし、同じだけブレークを引いているのでは一定のバンク角にならないからです。

 そこでしっかりとコアに入ってから、比較的安定した上昇率をキープしつつ、バンク角を保って回れるようにする事が重要になります。なお、このコアを掴むというのは、経験で体感能力を高めるしか上達の余地はありませんので、とにかくソアリングの練習をドンドンするしかありません。大きなサーマルであればある程度適当に回していても一定の上昇をキープできますが、小さなサーマルでは、ある程度しっかり旋回半径をコントロールしなければ一定の上昇をキープすることはできません。しっかりとコアに食い込むためにも、日頃から色々なバンク角での旋回を、自在にコントロールできるように静穏な大気中でも、ソアリング条件下でも、色々な条件下において練習しておくことが必要です。

 なお、一定のバンク角での旋回方法には、分かりやすいやり方として以下の2つの方法があります。

 一つは、体重のかけ方はある程度一定で、旋回内側のブレークコードの微調節と、旋回外側のブレークコードを使用して
バンク角を調整する方法。もう一つは、ブレークの引き方はある程度一定で、体重移動でバンク角を調整する方法です。

 ただこれはあくまでも分かりやすくするために、ある意味乱暴な論法で2つに分けただけで、本来の旋回は、ブレーク操作と体重移動を、複雑に組み合わせながら、旋回をコントロールし、また、一定のバンク角を形成していくものです。

 ほとんどを体重移動に依存する形でのバンク角の調整については、初中級者の方にはかなり難しく、失敗した時のリスクも少なくありませんので、今回はブレークで調整する基本的な方法について書いていきます。

 前記の通り、旋回を始める際にはグライダーをフラットにした状態から、アゲインストの方向に向かって旋回していきますが、この時、旋回方向内側のブレークは徐々に引かれていき、また外側のブレークはリリースされていき、体重移動については、旋回内側に徐々に入っていく形となります。

 この事で、グライダーの旋回には徐々にバンクがついていき、旋回外側の翼のスピードは上がっていきます。そして、自分の思ったバンク角がついた時点で、操作はある程度固定され、あとは微調節での調整という形になります。

 旋回を続けていくことで、グライダーはアゲインスト側からフォロー側へと向いていきますが、この時にバンクがついておらず、外翼にスピードが乗っていないと、グライダーはフラットな状態で、フォローの風に乗って大きく流され、サーマルから外れてしまうようなことがあります。

 このようなことにならないよう、フォロー側に向く少し前くらいから、外翼のブレークはリリースしスピードを殺さないようにし、場合によっては内側のブレークも多少引き、体重も戻らないようにしっかりキープしたままにして、バンクが戻らないようにしながらフォロー側の旋回をコントロールする必要があります。

 なお、内側のブレークですが、大きく引きすぎたり、急に激しく引いたりすると、バンク角が大きく変わったり、グライダーの挙動が激しく変わって潰れたりすることもあります。パラグライダーの操作にはタイムラグがあることを常に意識して、早めに、少しずつ調節することを心がけて練習するようにして下さい。

 さて、その後フォロー側から再びアゲインスト方向にグライダーは旋回していきます。きっちりアゲインストに向いた時点で旋回を大体一周終えることになるのですが、グライダーがアゲインスト方向に向き始めた頃、外翼のスピードはフォローの風に乗っていることもあり、最速になっているかと思います。

 この時外翼が走りすぎているようであれば、その後どんどんバンク角が深くなっていき、スパイラルなどの初心者の方ではコントロールが大変難しいリスクあるハイバンクの旋回になってしまう可能性が出てきます。このような時は、外翼のブレークを抑えることで翼のスピードを抑えて、バンク角が深くなり過ぎないように調整します。場合によっては、ブレークや体重移動も元に戻して、グライダーを一度フラットな状態にして安全を確保するようなことも必要かもしれません。

 また、フォロー側でのバンクコントロールが上手く行かなかったような場合は、楕円のような形で大きく流されていると思われます。このような場合は、外翼のブレークを抑えて一度グライダーをフラットにし、流された分だけ直線飛行をするような形で戻り、きっちり楕円の形でフライトをして元の位置に戻り、再び最初に回したコアのところから旋回をやり直すのがいいと思います。

 なお、外翼も必要以上に走らず、バンク角も一定に保てていい感じで回せているような場合は、上手く旋回をコントロール出来ています。その時は多少の微調節はしながら、そのまま回し続けていって下さい。

 初心者の方は特に、旋回の際にフォロー側に流されてしまう傾向があります。初めに回したポイントをしっかりと覚えておいて、その場所で旋回を続けられているかを確認しながら、旋回を続ける癖をつけると、サーマルを外すことが少なくなるかと思います。

 練習生の方の言葉で、「サーマルは自分が思っている程には風下には流されない。」という名言がありました。風が弱い時や非常に強いサーマルである時は、サーマルは垂直気味に真っ直ぐな感じで立ち上がり、風が強い時やサーマルが弱い時は、サーマルは風に流されて斜めに上がっていくことを覚えておいて下さい。そして前記の通り、思っている程には風下に流されない事に気をつけながらソアリングをしていくようにして下さい。

 また、サーマルの風下側には、風上側よりもより強い下降気流(シンク)があったり、乱気流が発生している場合も少なくありません。サーマルをフォロー側で外すと、そのようなリスクがあるということも覚えておいて下さい。サーマルからフォロー側に大きく外し、その後ショートしてしまう人が多いというのは、前記のような理由があるからです。

 さて、次回最終回は、サーマルのコアについて等書いていこうと思います。


「長々のこのコーナーも、やっと最終回か。」と思われましたら
筆者最終回執筆テンションの為にも、クリックの程どうかよろしくお願い致します。

にほんブログ村 その他スポーツブログ スカイスポーツへ


登山用速乾ズボン 速乾Tシャツ

関連記事

更新の励みになります。
クリックで応援、お願いします。











  1. 2014/07/18(金) 21:37:11|
  2. 初中級パラ講座|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://onitobi.blog20.fc2.com/tb.php/1777-b47f3343