鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

初中級パラ講座 第17回 「 ソアリング実践 サーマルソアリング その2」

 この初中級パラ講座。以前もここで書いていますが、昔インストラクターをしていた時に、講習生の方のテキストとして叩き台を作ったものを、折角作ったのにそのまま埋もれさせるのももったいないというケチケチ根性で、再構成して記事にしています。で、このパラ講座、サーマルソアリングの章で、おしまいだということに改めて気づきました。




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 という訳で、最終回までのあと何章かは集中的に記事にして、長年にわたって書いてきたこのコーナーをおしまいにしてしまおうと思っております。
 
 さて今回は、サーマルソアリングの実践練習について書いていきたいと思います。

 ソアリングをするためには、まず、上昇気流(サーマル)があるところに行かなければいけません。しかし、どこにサーマルがあるかは目では見えませんので、他機の動きを見て判断するか、もしくは風の吹き方や気象条件等を材料にして、自分でどこにサーマルがあるかを予測しなければいけません。

 サーマルが出ているポイント(以下サーマルポイント)というのは、風向き等によって変わってはきますが、比較的決まっている場合が多いです。南東風の時は、○○尾根の先っちょで上がることが多いとか、○○山山頂をトップアウトしている場合は、だいたいどんな風でも粘っているうちにサーマルが上がってくるとか、特に風がぶつかる障害物となる山や、尾根や谷の収束する場所などの山がらみの場所に、風向きによってサーマルポイントといえる場所が見つけられることが多いです。

 まずは、この場所についてしっかりとリサーチし、どの風向きの時にどこがサーマルポイントになるかをしっかりと認識しておきます。また、そのサーマルポイントにおいてソアリングをするに当たって、流されすぎるとツリーしてしまうとか、どの場所くらいからローターを食らうかもしれないといったようなリスクについても、事前にしっかりと把握するようにしておきます。

 ただ、ソアリングを最初に始める頃には、そのようなリスキーな場所ではソアリングをしないようにします。まずは平地から上がってくる、比較的穏やかなことの多いグラウンドサーマルで旋回し、高度をキープ、もしくは上げていく練習をしていきます。

 このグラウンドサーマルでのソアリングの精度が上がってくれば、上記のような山側でのサーマルポイントで、ソアリングの練習をしていきます。

 なお、もし可能であればインストラクターの方に「ソアリング誘導」をしてもらうのが、初めの頃のソアリングの上達には一番いいと思います。イントラの指示に合わせて正確にコントロールを行い、ソアリングをしていく訳ですが、この場合、ただ漫然と言われた通りにやっているだけでは、全く上達はしていきません。

 まずは基本である周囲警戒を怠らないことに留意しつつ、ソアリング中の風向きや、風の強さ、上昇率、風による自機の流され具合などを、しっかり自分で正確に把握できるように、常に考え、そのデータを覚えておく癖をつけていきます。

 結局は自分で、位置や流され具合、旋回半径、上昇率、バンク角を正確に判断でき、それらを自分でコントロールしながら、旋回の修正や変更を行わなければ上達しないからです。

 何も考えず、イントラの言う通り操作しているだけでは全く上手にはなりません。正確に操作しているだけだと、イントラのラジコンパラとなって飛んでいるのと変わらないからです。

 よって、ソアリングの無線誘導をしてもらえる環境にある場合は、自分で考え、なぜ、そのような操作を指示されているのかについてよく考えることが必要です。誘導してもらっている時に自分で何も考えないような人には、意味が無いのでイントラも、ソアリング誘導はしてくれなくなる事でしょう。

 なお、誘導をしてもらって、その時に感じた自分の旋回のイメージとの違いや、理解できなかった操作などについては、フライト後に誘導してくれたイントラの方に色々と聞いてみて、自分の中でクリアーにしておくことが重要です。これをしなければ、折角誘導してもらったのに、その意味はほとんどない事となってしまいます。

 なお、ソアリング誘導というのは、インストラクターの誘導能力や、イントラ自身のソアリング技術の問題などが大きく関わってきます。よって残念ながら、そうそうしてもらえるものでもなかったりします。その場合は、初めのうちから自分の判断で、ソアリングをすることになってきます。

 この場合はまず、「無理をしない。」ということを大前提として、完全に安全を確保できるところで、十分な余裕を持って旋回してみて、旨く上がったらもう一回りしてみるといったようなスタンスで練習していき、徐々に精度を上げていく練習をされるのがいいかと思います。

 ある程度ソアリングに慣れてくると、どうしても無理に頑張ってみたりして、粘ったりしてみたくなります。しかし、高度が低いにもかかわらず粘り過ぎたり、大して上昇していないのにもかかわらずフォロー側に流していったりするようなことを繰り返していると、たまたま粘れたりその後上がったりすることもあるでしょうけれど、いつか必ず大事故を起こすようなことになります。

 何故なら本当に上手になっていれば、最初から低い高度になったり、上昇してもいないのにフォロー側に大きく流したりはしないからです。

 無理をしないソアリングを常に心がけ、その中で精度を高めていくように練習していくとリスクも少なく、また心に余裕もあるので、無理をする人よりも明らかに上達が早いです。また無理をしているフライトは、他人から見ても危険でアホっぽいですから、近くで一緒にいる時に、嫌がられてソアリングをしてもらえないなどの弊害もあります。

 リスクあるパラグライダーでのフライトにおいて自分の安全を最大限確保するためにも、ぶっ飛びでもソアリング条件でも、常に周囲警戒をし、無理をしないフライトをするように心がけて頂きたいと思います。

 なお、ソアリングの練習時において初心者がよくやってしまう無理をしたフライトの最たるものは、「粘りすぎてランディングに戻る高度がなくなってしまう。」というものです。これを防ぐには安全マージンを、気象条件が最悪になったとしても十分な高さでランディングに戻れるように設定しておきます。

 ソアリング中も「もしここで風が急に強くなってきたら・・・。」とか、「この南東風が、徐々に北風に変わってきたら・・・。」等と想定、予測などしながら、常に十分な安全マージンを取る訳です。無理に粘って2,3周多く回ったところで、大した練習量の増加にはなりません。それよりも十分な安全マージンを確保した中で、できるかぎり正確にシビアに、沈下を抑え、上げていく事に注力する方が、格段に技術は向上していきます。

 「風向きがよく分からん・・・。」とか、「この高さでランディングまで戻れるかなあ・・・?」等、自信を持って判断ができないような時は、残念ながらソアリングを続けられる条件ではないと判断するのが正解です。

 そんな時にはランディングの近くまで行って安全を確保した上で改めて状況を判断し、危険でなく、グラウンドのサーマルが出ている状況などであれば、再度ソアリングの練習を行うなど、自ら積極的に安全を確保した上でソアリングの練習をする姿勢が一番大切かと思います。

 では次回は、ある程度ソアリングにも慣れてきて、自身でサーマルポイントを探しつつ、ソアリングをしていくやり方について書いていきたいと思います。


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  1. 2014/07/12(土) 00:44:39|
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