鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

ジングライダー カレラに乗る

 このブログでも既に書きましたが、先日、京北エリアでジングライダーのカレラに乗せてもらいました。




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 カレラというとポルシェを思い浮かべてしまうおっさんでありましたが、調べてみるとスペイン語で「レース」という意味らしいです。そんな「レース」という名の通り、カレラは、EN-Bでありながらパフォーマンス機という位置づけです。

 ただ、そんな事前情報は全く知らず、テイクオフで広げてみて、まずは「なんでコンペライン仕様なんやろ?」「えらいアスペクト高いなあ・・・。」と思いました。それがなぜなのかは、飛んでから知ることとなります。

 ライザーがえらく長いのに驚きましたが、まあ、今風といえば今風な感じ。機体が軽いのと、借りたポッドハーネスがこれまた軽くて、その装備一式の軽さにも驚き、「最近の軽い奴はごっつ楽やなあ・・・。」と感慨にふけるおっさん・・・。装備重量75kg-95kgのSサイズに、多分85kg程で乗ったのではないかと思います。

 機体が軽いのでこれはさぞかし立ち上げも軽いだろうと、向かい風2mほどの風でリバースで立ち上げましたが、アスペクトが高い(6.2)割にはややこしいことにもならず、風を入れると同時にグライダーを迎えに行く形で少し力を逃しながら近づくと、走ることもなくあっさり頭上に。最近のグライダーは本当に立ち上げが軽く、風を綺麗に入れてやるだけであっさり上がってくるのでとても楽です。

 楽々でテイクオフした後、今度は楽々でソアリングです。丁度リッジがかかっているような状態だったので、山際で180度旋回を繰り返してみましたが、ブレークは軽く、旋回もスムーズに入るので気を使わなくて楽です。

 またこのグライダー、ブレークトグルの上部にピンポン球くらいの大きさの玉が付いています。この玉を掴みながらコントロールをということらしいのですが、これが個人的には中々いい感じで気に入りました。グライダー自体が、チキチキとシビアにコントロールをしなくて良いタイプなので、この玉を握って好きなバンクで固定しておけば勝手に回っていくのがいい感じ。そしてこの玉を握るコントロールが個人的にはしっくり来る上に疲れないのも良かった訳です。ただ、フライト後にカレラに乗った方と話したところ、この玉があまり・・・。という人もいらっしゃるようですが。

 さて、リッジをとっていると、リッジ風に乗って春のサーマルも上がってきました。今度は360度旋回をしてみます。ショット系の少し小さめのサーマルだったのですが、翼は暴れることもなく、旋回も変わらずスムーズに入ります。

 その後、大きめで弱いサーマルや、コンバージェンス系の荒れたサーマルなどでも回しましたが、さすがはEN-Bといった安定度で、潰れや、大きなピッチング、ローリングやヨーの大きな動きもなく、思ったバンクで気持ち良く回すことが出来ました。

 なお、このバンク角の感覚なのですが、色々とバリエーションをつけてという感じではなく、小さなサーマル系だなと思ったらちょっと強めのバンク、大きなサーマルだと思ったらフラット系の弱いバンクという、二種類の使い分けでオッケーという感じだったのが大変楽でした。

 これがメーカーのホームページ http://www.aerotact.co.jp/paraglider/gin/carrera/index.shtml にある、オートマチックなサーマルセンタリングという意味であれば、まさにその通りオートマチックな感じかもしれません。

 なお、安定度が高く翼の大きな動きはない、と書いていますが、乱流に入った時や、コンバージェンス系でサーマルの強さが著しく変わるような場所などでは、大きな動きはないものの、この翼特有なのか、「グニグニ」と気流に合わせて翼が動くような感覚はあります。

 これは中々説明するのは難しいのですが、簡単に言ってしまうと、「その場の気流に翼が乗って行くような感じ。」とでも言えるでしょうか。そこそこフライトの経験がある方であれば、「上昇気流に翼を上手く乗せていく。」という感じを分かって頂けるかと思うのですが、そんな感じでこのカレラは、グライダー自体が気流に乗って行くような感じで動くため、それを、乱流による翼のネガティブな動きであると思わなければ、逆らわずにそのまま上手く乗せていくことで、ソアリングがより効率的になるという効果を発揮できるように思います。

 なお、メーカーホームページでは、安定した飛行と高い安全性は、迎角が変わっても内圧が変わらないというシステム、「EPTエアーフォイル」によるものであると書いています。独特のエアーインテーク形状「ドルフィン・ノーズ」が大きくその効果を発揮していると書いていますが、要するにこれ、ドルフィンノーズというネーミングには笑うしかないのですが、オゾンが最初に開発した「シャークノーズ」だったりします。

 ただ実際にその文言通り、ピッチ安定やロールの安定度は非常に高いものがあり、また、翼の剛性が非常に高いなあと実感しました。

 荒れた気流の中でも翼が大きく潰れそうになるテンションの抜けはほとんどありませんでしたし、二回ほど翼端がペロンとなった時も、それはあくまでもアスペクトが高いが故、大きな潰れの抑制のために、あえて翼端をペロンとさせてバランスを取ったという感じでした。翼中央部分はがっしりとテンションが残っており、特に操作することもなく、すぐに翼は回復、という事でさすがEN-Bという感じの、安全性と安定性を体感しました。

 楽にソアリングができ、そこそこ高度が上がったところから、今度は移動を始めましたが、この時からアスペクトの高さと、ブーメラン9を踏襲したという翼形による、スピードのノリの良さを感じることとなりました。

 ビビリなので、30%程しかアクセルを踏んではいなかったと思いますが、それでもそこそこ気持ち良く加速していることを感じることができ、また大きな沈下も伴わず、ピッチ安定もいい状態で快適に移動することが出来ました。

 事前情報がなにもない中、正直「よー飛ぶなあ。」と思いました。「これはCとかDとかもいらんレベルやな。これでガッツリアクセル踏んだら、大会でもそこそこ飛べるな。」とか思いましたが、後になってパフォーマンスと聞き納得しました。道理でコンペライン仕様だったり、やけにアスペクトが高かったりしたはずです。かなり良く飛ぶと思います。

 そんな訳で、初めて乗ったにも関わらず、安心してガンガン飛べ、大変楽しくフライトすることが出来ました。

 なお、ENはBですが、前述の通りアスペクトが高かったり、ラインがコンペラインで経年によるリスクの増加が考えられたり、設計の設定がパフォーマンスであったりと、明らかに2機目でチョイスするようなグライダーではありません。初中級者には乗りこなせないであろうという位、高い性能が出ていると思います。

 3機目でも、フライトスタイルによっては全然必要のないレベルの機体であるでしょう。大会に出るとか、100km超のクロスカントリーフライトを目指しているとかでなければ、必要のない高性能機であると思います。よってファンフライトを指向されるのであれば、同じEN-Bカテゴリーのアトラスで十分だと思います。

 カレラは、高い安定性と安全性を活かしてギンギンにアクセルを踏んで、他のC・D・コンペ機にこわごわ乗って、さしてアクセルを踏まずに飛ぶコンペティターをぶち抜きたいというような方に最適な機体であると思います。十分にそれができる性能を有していると思いますし、この安定度があればこその、アグレッシブさを出せる面白い機体であるとも思います。JPAで言えばナショナルの大会でも、十分に戦える機体だと思います。

 改めて、時代は大会に出ないのであれば完全にEN-B以下で十分、いやもう大会に出るのであっても、このグライダーみたいにBで十分戦える時代になってきてるんだなと、そう強く感じたのでした。

 しかしやっぱり、コンペ機が調子が良くなると、そのフィードバックで売れ筋グライダーも調子が良くなりますね。ここ数年ジンはパッとしない感がありましたが、しばらくは中々いい感じでいけるかもしれません。


 ※実測データや実機でのフライト動画については、上記記事中メーカーページの、扇澤さんの動画をご覧ください。


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  1. 2014/04/08(火) 22:24:51|
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