鬼飛(おにとび)ブログ
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初中級パラ講座 第13回 「ソアリング実践  リッジソアリング その1」

 ソアリングに際して必要なコントロール技術を習得し始めたら、合わせてソアリングの実践にも挑戦していくこととなるかと思います。今回はソアリングの基本とも言える、「リッジソアリング」について書いていこうと思います。


 リッジソアリングというのは、山などの斜面に吹き上がってきた風を利用して、高度を落とさずにフライトしたり、高度を稼いでフライトしたりするソアリング方法です。

 なお、斜面に沿って上がってくる上昇風は、風が強いほど、また、斜面の勾配が急なほど、上昇成分が強くなります。気象条件によっては、このリッジ風にサーマルブローが交じるような場合もあります。このような時は、風に強弱がつく場合が多いので、その状態への注意が必要になります。

 まず、リッジソアリングをする場合は、風向きや風速、地形などを考慮して、リッジソアリングが出来る場所、いわゆる「リッジ帯」がどこであるか。また、どのくらいの規模になるかなどを把握する必要があります。

 風が強い時のリッジ帯は、幅、奥行き共に広くなりますし、逆に弱い時は狭くなります。また、前記のようにブローが交じるような時は、風に強弱が出るのでリッジ帯はそれに合わせて大きく変動する可能性があります。

 なお、斜面が直線である場合は、リッジ帯は幅が広く、奥行きが狭い長方形になります。

 このような事を念頭に入れ、実際に飛んでみて更にリッジ帯がどのようになっているかを確かめ、その帯から外れることなく、大きな8の字旋回(180度ターンの繰り返し)を繰り返してソアリングをするのが、「リッジソアリング」です。

 では次に、山の斜面などで、数十メートルから数百メートル幅、奥行き数十メートルのリッジ帯があると仮定して、その場合に、どのように飛べばいいかについて書いていくことにしましょう。

 まずはこのリッジ帯から外れないように飛ぶことが必要なのは前記の通りです。最初のうちは、リッジ帯である幅を目一杯使った状態で、その中において、早めにゆったり大きな8の字旋回をすることで、ソアリングをします。

 ただ、あまりゆったりした旋回をすると、山側にグライダーが向いた際に流されたり、旋回が足りなくて山側で急旋回をしなければいけなくなり、その後バンクが戻らず、そのまま山沈することにもなりかねませんので、山側に向く前には、ターンがほぼ終わっているレベルのしっかりした旋回が必要です。

 コツとしては、慌てることなく予定位置においてターンを終了する為に、早めに緩やかに旋回を始め、山から離れる側のターンはしっかり行い、山に向く時には旋回を終えてしまっているようにすることです。

 なお、直線飛行の時ですが、風が比較的強くて、リッジの奥行きがある時はさほど問題は無いですが、風が弱くてリッジの奥行きがなく、山に相当寄りながら直線飛行をしないといけないような時は、特に初心者の方の場合は、山にぶつかってしまいそうになって恐怖が増大し、実際にリスクも大きくなることと思います。

 しかし、この恐怖を和らげることの出来る飛び方があります。それは「偏流飛行」です。

 例えば、自分が設定したターンポイントで、左に斜面を見ながら直線飛行している状態から、右に180度ターンをしたとします。この場合、グライダーは山から離れますので、ターン後、リッジ帯から外れないようにしようとすると、グライダーを右にある斜面の方に近づけていかなければいけません。

 しかし、この行為が過ぎると、山を正面に見るような形になりますし、また、緩やかにやっていたとしても、斜面風を左からしっかり受け、サイドの風に右(斜面側)に流されるような形か、もしくはサイドフォローで、機速が斜面方向に向かって早くなる可能性があります。

 このような状態だと、もちろんリスクは増大します。サイドやサイドフォローの風で、上昇効率は悪くなりますし、機速が斜面側に早くなることで、山沈リスクも増大します。なにより、目線的に常に山の斜面が見えるような形になって怖いです。更に、その後の180度ターンが、サイドやフォローの風のせいで入りづらくもなります。

 よってこれを防ぐために、180度ターンを山から離れる旋回においてある程度しっかり行って、山の斜面に向いてしまう前に旋回を終わらせます。リッジ帯の中に入っていて、また危険でない位置まで山に近づいた時点で、グライダーを少し左側に向け、偏流飛行でそれ以上山に近づかないように直線飛行するのです。

 こうすれば、若干サイドアゲインストで飛ぶ形になりますので、上昇効率は向上しますし、また機速も山から離れる方向に向いている状態で減少方向にあるのでリスクは大きく減ります。また、何より目線が斜面の方を向きにくい形になるので精神的に非常に楽になります。

 偏流飛行については、この講座の第四回「直線飛行」において詳しく図解していますのでそちらをご覧ください。↓
http://onitobi.blog20.fc2.com/blog-entry-1170.html

 よって、偏流飛行を使ったリッジソアリングの8の字飛行のイメージは、大きな緩やかな8の字というよりも、楕円的旋回と、直線飛行を繋ぎあわせた変則的な8の字飛行という感じになります。

 リッジソアリングにおいて、この偏流飛行を上手に使えるようになると、格段にリスクが減りますし、またソアリング効率も良くなります。しっかりと習得して、使えるようにしておきましょう。

 では次回は、リッジソアリング その2と題して、より効率の良いリッジソアリングの追求と、リッジソアリングにおいての注意点などについて書きたいと思います。


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  1. 2014/01/03(金) 21:34:34|
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