鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

オレたちの深夜特急 インド編 カルカッタ(現コルカタ) 4日目

 朝起きて宿のみんなといつものムスリム食堂へ。この日は朝からビーフシチューとパラサを食べた。


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 前日のレストランでのタンドリーチキン他の豪華な夕食といい、この日の朝、こんな豪華な食事を食べているのも、もう日本へと戻る日が近づいているからだった。そう、翌日は僕がインドを経つ日だった。

 パラサとは、バター含有がたっぷりで、お高いレストランでしか食べられないナンと違い、バター無しで小麦粉やその他の雑穀が入った、膨らんでいない平べったいクレープのようなインド一般で広く食べられている主食であるチャパティーに、具が入っている食べ物だ。この時、何が入っているパラサを食べたかは日記に記載がないので覚えていない。が、相変わらずこのムスリム食堂はうまいとその日記には書いている。

 食事後、自分の他二人の日本人と一緒に、カーリー寺へと向かった。またも少し迷うが、再びカルカッタのいい人達に教えてもらって寺に到着した。

 なんかカルカッタの人はいい人が多いような気がするが、もしかすると自分がすれてきたことで、いい人をチョイスできる能力がついてきたのかもしれないし、ただ単に、結構インドに長くいるので、インドの人達の道案内に慣れてきただけなのかもしれないが・・・。

 さて、このカーリー寺では、生贄を捧げる儀式があるということで、悪趣味にもそれを見に行ったのだった。が、まずは寺の中を見学することに。しかしこのお寺、有名観光地になっている事もあり、いろんな客引きやガイドなどが次々と襲ってくる。神聖な場所というより、もはや擦れた人達でいっぱいの修羅場観光地と化していた。

 インドの寺やその周辺には、僧侶や関係者を装って、参拝客から寄付を募る不届きな輩が一杯居た。ここも例外ではなく、沢山のドネーション(寄付)野郎が居たのだが、そんな奴らをはねのけつつ、どんどん中へと入っていった。寺の内部は、宗教施設なのにもかかわらず、泥臭い感じで、更にあまり綺麗でなかったので、ぼくはがっかりした。
 
 寺を見学した後は、メインの生贄儀式だ。聞いた話しでは、生贄はヤギで、その生きたヤギの首をスパーンと大刀でぶった切って祭壇に供えるという、かなり残酷な儀式のようだ。

 11時位から、他にも見に来ていた大勢の観光客や、これまた大勢の地元インドの人達と、暑い中待ち続けたのだが、これが中々始まらない。流石インドタイムだ。

 結局50分ほど待った後で、やっとヤギが登場した。しかし、ここからがまた長かった。何か祈りなどを捧げているようで、中々生贄タイムは始まらない。そしてヤギ登場から数十分、「残虐シーンを見るためにこんなに待ってるのもアホ丸出しやな。もう帰ろうかな・・・。」と思い始めた時、それは突然始まった。

 立板にU字型に隙間が開いている台にヤギの首を挟んで、後ろ足をギューンと引っ張って首を目一杯伸ばしたかと思うと、大刀でスパーンと首をぶったぎり、首からピューピューと血が吹き出ている胴体を、後ろ足を掴んでいたおっさんが無造作に後ろにボイーンと放り投げたかと思うと、一匹目の殺害を察知し、凄い悲鳴を上げて抵抗する二匹目のヤギを、同様にスパーーン!!とぶった切ったる。

 そしてまた、後ろにボイーンと放り投げる。というのを3匹、あっという間に行ったかと思うと、更にもう一匹は、首ではなく頭部をスパーン、脳みそピクピクという正に残虐さあふれる方法で殺害し、計四匹のヤギを犠牲にして、生贄儀式は終了したのだった。

 その、あまりにエグい残虐さに、僕は茫然自失の体で寺を後にした。しばらくの間、僕の頭の中には、時にヤギの断末魔の叫びが浮かんできたのだった。

 宿に戻ってしばらくの間休憩した後、僕らは昼食にステーキを食べに行くことにした。残虐儀式の後ではあったが、かなり遠いところから見ていたのと、そのあまりにも現実離れした残虐さが、むしろ実感を薄くしていたので、肉が食べれないほどのダメージを僕らは受けてはいなかったのだ。

 ヒンドゥー教では禁忌である牛肉を食べるという行為。ヒンドゥー教においては、牛は神の使いであるから、いじめたり、叩いたり、例え道の真中に居座っていて邪魔であっても、押してどかしたりする事もしてはいけない。そんな神の使いを、殺して当然食べるなんてことは、もちろんとんでもないことであるからだ。

 よって普通の食堂では、羊や鶏の肉食メニューはあるが、牛肉にお目にかかれることはほぼ皆無といっていい。しかし、ここカルカッタに、ステーキを出す店があるという話しは、バックパッカーの間では有名だった。ただ、牛は牛でも水牛(バッファロー)、バックパッカー用語でバフステーキだったが・・・。

 多くの日本人バックパッカーは、牛を食べないインドにおいてステーキを食べたというネタを作るがために、この店へ行った。僕らもそんなアホの仲間入りをするために、その店へと向かったのだった。

 店は場末の酒場みたいな内装だった。薄暗く、しょぼいカウンターや汚いソファーのある、日本の田舎のスナックみたいなところで、僕らは肉の上に目玉焼きが乗った、水牛だからかかなり噛みごたえのあるカチカチで、もういい加減にして欲しいのにまたもやインドらしくマサラ味のする、さして美味くないステーキを食べた。

 そして、これまたネタで頼んだ、インド人がほとんど飲まないという恐ろしくクソ不味い、何故かウイスキー臭のするビールを飲んでほろ酔いになった。アルコールを飲んだのは、久しぶりだった。

 宿に戻って昼寝をし、おやつの時間にはプリンを食べに行き、夕食にはターリーを食べ、食後にはラッシーを飲んでと、この日も前日ほどではないにしても僕は食べまくり、飲みまくった。そして、宿にいた日本人の友だちと話をし、眠りについたのだった。

 遂に明日は、インド出国だ。

 つづく

この記事は、リンクコラム形式になっており、記事中にも出てくる熊猫師(師)のブログ、「BBB」Baseball馬鹿 Blogでは、同時期における、彼の視点から見たアジア旅行について書いています。(アジア旅行編第一便は既に完結。先日、第2便も最終回を迎えました。)楽しんで頂けるかと思いますので、

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 ※このアジア旅行は1996年から1997年にかけてしたものです。現在の各地の現状とは大きく違うと考えられますので、旅行者の方の情報源とは成り得ないと思います。ご注意下さい。 

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  1. 2013/12/15(日) 23:12:33|
  2. 俺たちの「深夜特急」|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

  

コメント

師よ。

カーリー寺ね。
ジャパニ・バックパッカーの間では、有名だったね。
行きたかったけれど、俺は結局行かなかったなぁ。

ものすごいね。
この光景。
今なら正視に耐えないかもしれないなぁ。

バフステーキ。
俺はけっこう好きだったね。

インド出国か。
次は…。
楽しみだな。

  1. 2013/12/21(土) 10:39:08 |
  2. URL |
  3. 熊猫 #-
  4. [ 編集]

生贄の儀式

 あれはあまりにも残酷で衝撃的で、けど、そこそこ離れて見てた為か、現実感があまりなかったなあ。

 そういえばネパールでも、水牛の肉をさばくらしく、首を今まさに落とそうと奮闘している人々に、たまたま遭遇した時があったんだけど、あの時も、飛び散る血しぶきのあまりの衝撃に、現実感を感じなかった。

 多分、衝撃を和らげるが為に、自分の中で現実感を失くす「シャットダウン作業」が行われてたんだろうね。

 今ああいうのを見たら、どう思うだろうなあ。若い頃より、更に擦れて心根も悪くなってるから、俺の場合平気だったりするかもしれないなあ。

 

  1. 2013/12/23(月) 12:11:18 |
  2. URL |
  3. 高鬼 #bBUgYcK2
  4. [ 編集]

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