鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

京都北山登山 皆子山

 元旦、珍しく通年より早めに起きた僕は、何を思ったか正月から、山に登ることにした。


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 大晦日・元日と2日連続で山に行くなど、全く酔狂なおっさんだが、更にこの日は、せっかく元旦に行くのだから!?という事で、京都府一標高の高い、皆子山をチョイスしてみた。

 しかし、この下調べが甘かったことで、この後大変な目に合うことは、その時の僕はまだ知る由もなかった。

 前日、珍しく車で山に行ったことで思いっきり靴を忘れ、愚かなことにサンダルで山に登ったこともあり、この日は最初にしっかり登山靴を積んで出発。

 皆子山へは、367号線を北上し、途中峠を越えて朽木方面へと向かう途中の、平という所から林道を歩いて登山口へと向かうことにして、平あたりに車を停め、出発。

 かなり気温が低く、林道の水たまりはバリバリに凍っていた。道端には、雪も残っていて、多分山中にも結構雪は残っているだろう、ただ、上の方でもそんなに深くはなかろうと思いつつ、誰もいない林道を歩いていると、突然大きなドコンという音が響いてきて、僕は驚いた。

 何かと思ってそっちをみてみると、檻らしきものがある。その中に、大きな牡鹿が囚われていた。




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 鹿は、なんとか檻から出ようと、上に乗せてあったベニヤ板と杉丸太を、角でガスガス突き上げていたが、もちろん、それがもし落ちたとしても檻の鉄柵があるので出られるはずもない。

 虚しい努力を続け、若干弱っているようにも見えるその鹿がとても可哀想ではあったが、自分が逃がすわけにもいかない。最近は生態系の崩壊で日本では鹿が異様に増え、畑や山林などを荒らす被害を一番及ぼしているという害獣であるからだ。もちろん、この檻も害獣である鹿、もしくは猪の捕獲のために、設置されているのだろう。

 「可哀想やけど、逃がすことはできん。もう出ることはできんから、諦めて大人ししときいな。」と分かるわけもないけれど声をかけた後、そこを離れてまた歩きはじめた。

 誰もいない静かな林道を更に歩いて、寺谷出合にある丸木橋から登山道へと入った。この丸木橋が、前日の雨雪の影響で水かさが増した川にかかっていて、中々怖かった。



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 登山道へと入ると、そこは思った以上に、沢のすぐそばを歩くルートになっていた。更には途中から時として渡渉も強いられる状況となっていて、一昨日の雨雪のせいで増水し、更には気温が低いせいで岩や石が凍っている所などもあって、渡渉はかなり気を使う状況になっていてタイムロスと体力を消耗させられた。

 僕は、しっかりと下調べをせず、こんな寒い日に沢を歩くルートで山を歩くチョイスをした自分を呪ったが、それでもまだ、登っていくのが無理という状況でもなかったので、先へと進んでいった。

 しばらく行くと、雪の後に鹿の足跡らしいものがあった。こんな時期に人が入ることもほとんどないのだろう、すっかり獣道とかしていたそこは、確かに雪のせいもあって時にどこが正規のルートか分かりづらくなることもあって僕を困らせた。ただ、所々にテープや小さな案内標識などもあり、これはありがたかった。




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 もう何度、渡渉を繰り返しただろうか。夏場ならさぞかし涼しくて気持ちいいだろうけれど、冬場の渡渉は正に、水没の恐怖と緊張に襲われるだけの、全く気持ちのいいものではなかった。

 更には、さすが京都府標高ナンバーワンだけあって、登っても登っても中々上に到着しない。まあ、これは、沢を歩くのにかなり時間を取られたからというのが最大の原因だと思われるが・・・。

 それでも、徐々に沢が細くなっていき、斜度がハードになってきた。そろそろ沢は終わり、頂上へと出る尾根へ登るのを残すのみだなという所で、今度は残雪が深くなってきた。

 急斜面で雪、これはなかなか厳しい。クランポン(アイゼン)もスノーシューも、かんじきもない自分は、しっかり踏みしめて滑落を防ぐしかない。幸い、気温は雪をアイスバーンにするほどの温度にはなっておらず、しっかり雪を踏みしめて、滑るのを防ぐことが出来る状態ではあったが、それでも、時としてかなり急な斜面で、木なども周りにほとんどない所があり、僕は細心の注意を払いつつ、少しづつ登っていったのだった。

 幸いトラブルなく、頂上まで出る比較的穏やかな尾根筋に出ることができた。ただ、雪は15センチほどは積もっていただろうか。さすがは標高900m台の頂上付近。下のレベルとは全く違う。僕はまた、読みが甘かった自分を呪ったのだった。

 尾根を登り切ると、そこは真っ白な雪景色と、遠くまで視程のいい絶景を見ることが出来る、誰ひとりいない場所だった。

 しかし僕には、あまりその景色を長い時間堪能する余裕はなかった。かなり寒く、また風がそこそこ強く、頂上で作ってきたサンドイッチでも食べるかと思っていた僕の考えは、あっという間に撤回された。

 更に僕は、下りのことも心配になっていた。行きに来たルートを下るのはコリゴリなので、ミタニ峠方面へ南下するルートを下ろうと思っていたのだが、この下りもまた、谷筋で沢絡みになっている可能性があったからだ。

 時間的には結構余裕があったが、沢絡みで時間を食ったり、また別の何かトラブルでもあったら、どんどん時間が押してくる予感もしていたので、僕は頂上であまりゆっくりすることなく、できるだけ早めに下山することにした。

 そして、山頂と付近で写真を撮った後、すぐに下山を始めたのだった。




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 すぐ、トラブルが発生した。雪がしっかり積もっていて、中々正規のルートが見つけられないのだ。人の踏み跡や、獣の通った後が、更に僕を少し混乱させた。

 改めて地図を確認し、それらしい谷筋に降りて行ってみると、やはり嫌な予感がしていた通り、またも沢絡みのルートだった。ただ、幸いなことに、このルートにも時としてテープなどの目印があり、非常に役に立った。

 ただ、この下りのルートは、ある意味登りよりもハードだった。時として斜度が半端でなく、また沢が広くて渡渉が時として非常に大変だったのだ。

 かなり急な斜面が出てきた時は途方に暮れたが、ありがたいことにトラロープがガイドロープとして張ってあって、それをサポートに降りることができた。ただ、雪に埋もれていて中々見つけづらい時があって困った時もあったが・・・。




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下りの途中で見たつらら群





 そんな急斜面の下りを何度か行い、時に結構広い渡渉を、ガキの時に家の裏の川石の上を、ゴム草履で渡りまくった経験と、キーンの防水登山靴の性能をフルに発揮し、更には時としてツイスターゲームのような複雑なホールドと飛び越え技を駆使して渡りまくり、徐々に下へと降りてきたのだが、一箇所、渡渉も沢が深すぎて困難、更に迂回もその後のアプローチが非常に厳しいという所が出てきてしまったのだった。

 しょうがないので尾根を大きく迂回し、再度沢に降りるために、滑ると即沢にドボンという急斜面を、小さな獣くらいしか満足に通れない足場の細さを、木の根っ子などを頼りに、限りなく滑らないように慎重に渡り、更に数メートルの岩場を、なんとかして沢の横に降りるというルートを取るしかなくなってしまった。

 激しく緊張しながら、なんとか滑ることなく細い足場は渡り終えたが、岩場を降りるのがなんとも難しい。木と、木の根っこを頼りにして、なんとか途中までは降りられそうだが、足が着くまでには至らない。しかし、もうやるしかないということで、降りれるところまで降りて、なし崩しにズルズル行けばいいやといってみたところ、木が濡れていたらしく手が滑り、軽く転落。地面がぬかっていたこともあってこけてしまい、手袋とズボンがドロドロになってしまったのだった。

 「いやあ、足とか捻挫したりせんでほんまに良かったなあ。」と思いつつ、ここで気を抜くと更に危ない目に合うので気合を入れなおして、より慎重に沢を下り、この後も何度も渡渉を繰り返して、やっと麓らしい所まで降りてきた。

 しかし、林道に出るまでに最後の試練が僕を持っていたのだった。百井川の渡渉だ。




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 念入りにルートを下見する。もちろん、ミドルカットの靴でそのまま入れる深さではない。膝くらいまではきそうな感じだ。という事で、渡渉はこの寒いのに裸足で、ズボンをたくしあげてやるしかない。

 流れが穏やかで、浅い所をルートにして、意を決して靴と靴下を脱ぎ、すごい勢いで川に入っていく。あ~、もうちべたいったらありゃしない。しかし、ひるめばひるむほどリスクはでかくなるので、出来る限り早く進んでいく。

 「つべたいつべたい!!!はよはよ!!!」

 叫びつつどんどん川を渡り、無事対岸に到着。すぐさま岩の上に登って足を拭いたが、足の感覚はほとんどなくなっていた。

 こうして無事リスクの少ない林道まで戻ってきた僕は、ここで安心してやっとかなり遅い昼食を摂った。途中で食べると、満腹感で油断が生じたりすると思って敢えて食べなかったのだが、多分正解だったと思う。なお、止まって食べるには寒すぎたので、林道を歩きながらほうばることにした。

 サンドイッチも食べ終わり、ほっとしつつぼーっと歩いていると、正面の方からドドドドという音が聞こえてきた。そっちを見ると、茶色いデカイ四本足のものがこっちに向かって走ってきている。

 「もしや熊か!!」と思ったが、それはかなりデカイ猪だった。もしかすると100kg超とかあったかもしれない。明らかに僕よりでかかったその猪は、僕の「そのまま猪突猛進されて突っ込まれたら、俺死ぬ!!」という心の叫びが聞こえたのか、途中から進路を変え、斜面を下ってさっき僕が渡った百井川をバシャバシャとあっという間に渡って、今度は対岸を川に平行にドドドドとこれまた凄いスピードでダッシュしていった。

 「今日は獣にしか会わんかったな。それにしても、もののけ姫のオッコトヌシレベルのでかさやったな。やばかったなあ・・・。」と思いつつ、更に林道を歩き、行きに見た檻では相変わらず鹿がガスガスやっていて可哀想だったが、やはり何もしてやることはできず、無事、車を停めた平まで戻ってきたのだった。

 それにしても、この日の山歩きは下調べ等の準備が甘すぎた。

 帰ってから調べると、尾根ルートや別のルートもあったし、また、中級者向けの比較的ハードコースという記述などもあった。更には積雪においての山歩きを舐めていた部分もあった。

 今回については、反省すべき部分と、今後注意するべき点が多い山歩きとなった。今後の戒めとしたいと思う。ほんと、大晦日・元日と2日続けて何をしとるねんといった感じの山歩きとなってしまったのである。

 

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  1. 2013/02/02(土) 23:14:51|
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