鬼飛(おにとび)ブログ
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オレたちの深夜特急 インド編  ヴァラナシ到着

 ネパールポカラから、ほぼ24時間近くバスに乗った僕は、インドはヴァラナシに早朝4時頃に到着した。バスターミナルからとりあえず、僕は鉄道駅に行く事にした。インドの鉄道は非常に混むので、チケットは早めに予約しておいた方がいいと聞いたからだ。


 
 同じバスに乗っていた日本人2,3人と乗合で、オートリクシャーで駅へと向かったが、このリクシャーの運転手は嘘つき野郎で、どうも遠回りをして無駄に稼ごうとしているようだったので、すぐにそれを指摘して車を降り、歩いて行く事にした。

 するとリクシャーなど全く使わなくて良い近距離に駅はあった。どうやら運転手は、駅と反対方向にあるカント方面のホテル街に連れていき、そこにチェックインさせてマージンもふんだくろうとしていたらしい。本当に、全くどうしようもない奴だったようだ。

 駅の窓口がオープンするのは8時ということで、それまで駅構内のウエイティングルームで待つことに。様々な人々が駅構内で待っていて、もしかするとその中には、そうは思いたくないのだが、かっぱらいなどの悪い奴もいるかもしれないので、若干警戒しながら待つ。どの国でも、駅などの人が多いところでは緊張するものだ。

 幸い特に危ないこともなく、時間が来たので窓口に行って予約をしようとすると、「お前は外人だから、外人用のチケットが必要だ。」と言われる。外人用の窓口は10時のオープンということで、近所にあった飯屋に入って、そこで中々に美味いターリーを食べつつ、時間を潰した。

 そして、外人用窓口で一週間後くらいに出発するチケットを買って、今度は歩きではなくオートリクシャーに乗って、ゴドウリヤー交差点へと向かった。ここがもう、とんでもないくらいに人が溢れまくっていた。

 この交差点は、市場への入口にあたるのだが、その市場へ向かう人や買い物をしたあと帰る人で、もうとんでもなくごった返していたのである。

 ホーリーというお祭りが近いこともあり、いつも以上に人が繰り出しているらしい。そのホーリーで使う、人に塗りたくる為の色粉を売る屋台が、何十軒も店を並べている。この祭りでは、バケツに色粉を溶いてその液体を柄杓で他の人に浴びせかけたり、液体を水風船に仕込んで投げつけたり、色粉を手にとってそのまま顔に塗りたくったりと、もう問答無用で色粉を浴びせかけまくる風習があるらしく、その日は汚れてもいい服装をして外出しなくてはいけないらしい。

 場合によってはこういった祭りの日にしか酒を飲まない輩がしたたかに酩酊し、暴徒と化す事もあるので、外国人の女性などは外出を自粛した方がいいという話もあるような、中々に荒々しいエキサイトな祭りのようだ。

 そんな訳で市場は、祭り前の雰囲気に高揚しているのか、華やかで楽しそうなインドの人達が、思い思いに買物をしていたのだった。

 そんな市場の中を通りぬけ、僕は両替をしに銀行へと向かったが、祭りの休みのせいかどの銀行もしまっていて、両替をすることができず、僕は少し途方に暮れた。「まあ、ちょっとはルピーも残っているから、休み明けの両替でいいか。」とそう思い、僕は安宿に向かったのだった。

 ネパールからのバスに同乗していた二人は、プジャゲストハウスという所に行ったのだが、僕は当初からの予定通り、ヴィシュヌゲストハウスに向かった。ヴィシュヌは泊まり客のほとんどが日本人バックパッカーというまさに王道の日本人向けバックパッカードミトリーだったが、テラスから見えるガンジス川の眺めが素晴らしく、その景色が僕はすこぶる気に入った。

 ドミになっている部屋には、学生らしい日本の兄ちゃんがいた。話しをしてみると、なんと精華大学の大学生だという。精華大といえば、うちのすぐ近くにある京都の芸術系の大学だ。彼は彫刻を勉強しているらしく、ここヴァラナシでは、インドの民族楽器シタールを習いに行っているという。

 シタールの音色を聞かせてもらったが、いかにもインドらしい響きで中々に素晴らしい。すっかり気に入った僕は、弾けもしないのに彼に貸してもらって、しばらくジャラジャラとかきならしたりしてみた。

 彼となんだかんだ話しをした後、夜はプジャゲストハウスに泊まったお嬢さん達と一緒に夕食をとることに。インドの定番であるターリーを食べたが、中々に美味い。ここヴァラナシでも、ターリーの味で困ることは無さそうだった。

 宿に戻った後、僕らは葉っぱを吸うことになった。大学生の兄ちゃんは、日本に帰るというバックパッカーから、日本に持ち帰ることはできない葉っぱを山のようにもらって、ちょっとやそっとでは吸いきれない位の大量の葉っぱを所有していた。

 僕らはそれをガバっとつまんでパイプに詰め込み、火をつけてスパスパ吸った。しばらくすると、かなり効いてきて、爪弾くシタールは天上界の音楽のように聞こえてきた。そして更に効いてくると、ガンジス川を渡る船のエンジン音が、何故か機関銃の乱射音に聞こえてきた。僕が同室の彼にそれを伝えると、彼も「ほんまですね。確かにそう聞こえますわ。」と応え、そして僕らはその音が聞こえると「あ、攻撃されてる!!」とか、「俺、今撃たれましたよ!」などと、完全にラリったアホどもと化したのだった。

 そして葉っぱで酩酊したまま、僕らは眠りについたのだった。

 ちなみにこの日以降、この部屋は常に葉っぱの匂いがするという事で、「ガンジャ部屋」と呼ばれるようになることになった。まあ、常に吸っていた訳ではないのだが、それは彼が持っている大量の葉っぱだけでも、凄まじい匂いを発していたからだと思う。

 つづく

この記事は、リンクコラム形式になっており、記事中にも出てくる熊猫師(師)のブログ、「BBB」Baseball馬鹿 Blogでは、同時期における、彼の視点から見たアジア旅行について書いています。(アジア旅行編第一部は既に完結。現在は第2部が進行中。)楽しんで頂けるかと思いますので、

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是非ご覧下さい。

※このアジア旅行は1996年から1997年にかけてしたものです。現在の各地の現状とは大きく違うと考えられますので、旅行者の方の情報源とは成り得ないと思います。ご注意下さい。 


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  1. 2012/12/06(木) 23:12:52|
  2. 俺たちの「深夜特急」|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:2

  

コメント

ある意味、バラナシはインドのハイライトといっていいね。
自分も朝4時に着くバスだったなぁ。
バスターミナルの前は、バザールで、朝も早いのに、ひとが多かったように思う。

一週間くらい前かな。
「クミコゲストハウス」がテレビに出てて、バラナシの懐かしい風景を見たよ。

「ビシュヌ」って、よく知らないんだけど、やっぱりガンジス河沿いなんだね。

葉っぱの匂いをプンプンさせて、バラナシライフがどのように展開していくか、楽しみだよ。

  1. 2012/12/09(日) 07:23:32 |
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  3. #-
  4. [ 編集]

ヴァラナシ

 ヴァラナシは、インドに行く日本人が、必ずと言っていい程訪れる街といっていいんじゃないかなあ。

 テレビとかでもガンジス川のほとりの風景とか、沐浴のシーンとか、もうアホみたいに何度も何度も映ってるし、ある意味刷り込まれたみたいになってるのかもね。

 「クミコゲストハウス」懐かしい響だね。王道中の王道といっていい日本人宿として有名だよね。

 俺はそのあまりの日本人宿ぶりに恐れをなして近づきさえしなかったけど・・・。(苦笑)

 ネパールで心身ともにリフレッシュした俺は、ちょっと慣れてきたインドを楽しめるようになってきてたんで、ヴァラナシではほんと色々とエンジョイしたよ。

 おいおい描いていくんで楽しみにしててくれ、師よ。








 

  1. 2012/12/15(土) 07:08:27 |
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  3. 高鬼 #bBUgYcK2
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