鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

初中級パラ講座 第9回 「ソアリングに際して、フライト中にいつも気をつけておきたい事柄」

  この初中級パラ講座、前回の8回までで、テイクオフからランディングまで、基本的なフライトに関する事柄を一通り書いてきました。で、基本的なフライトについて習得できたら、今度はいよいよソアリングに挑戦となります。



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 という事で、第9回の今回は、ソアリングに際して、フライト中にいつも気をつけておきたい事柄について書いていきたいと思います。

 ○自分が飛んでいる場所の風向き・強さ、及び周辺の風向き・強さ。更には本流の風向きや強さの把握

 ソアリングに際してだけでなく、上記の事柄は、実はフライトをする上で認識しておくべき基本中の基本と言えるかと思います。風向きや強さが分からなければ、例えば、どこの場所においてリッジソアリングが出来るかはわかりませんし、また、リッジ帯がどのように形成されているかを予測することなども全くできません。また、ローターが発生するであろう場所や、サーマルがどこから発生し、どのように流れていくかを予測することなども出来ませんので、これらが分からなければソアリングどころか満足に普通にフライトすることもできないということになってしまいます。

 そこで、たとえ無線誘導中の初心者のレベルで、まだ全く風向きや強さなど分からないという状態であったとしても、とりあえずフライト中に自分の中でどの方向から、どれ位の強さの風が吹いてきているだろうかと、予測する癖をつけることをお勧めします。

 最初の頃は全くトンチンカンで不正確な予測になると思いますが、繰り返し予測し、その予測結果をインストラクターやエキスパートにその時の風向風速を聞くことで検証し、徐々に正確なものへとしていく努力をしていけば、数値的な予測はさして正確ではなくても、体感で相対化できる「体でわかるデータ」として、ある程度正確なものを判断することができるようになってきます。

 なお、自分が飛んでいる場所の風向きや強さについては、ブレークの引き量が全く同じ位置である時に、目線を遠くの目標に合わせ、その目標がどのように動いていくかを見て判断することができます。これについてはこの初中級パラ講座 第4回 「直線飛行」において図解入りで詳細に説明していますので参考にして下さい。

 http://onitobi.blog20.fc2.com/blog-entry-1170.html

 その他の方法としては、飛んでいる場所の下方にある木の葉の動きで判断するとか、雲底が低い時などはその雲の流れ方から判断するとか、また、非常に簡単な方法として、近くにある吹流しを見て判断するといった方法があります。

 ただ、上記の目視できる判断材料についてはあくまでも参考にする形で、最終的には自身のグライダーの機速などからある程度正確な風向きや強さを判断するという癖をつけるようにして下さい。「そんな事出来るのか?」と思われるでしょうが、自分のグライダーをある程度乗りこなし、自分のグライダーがアゲインストやフォローでだいたいどれ位のスピードで飛んでいるかを体感で覚えられるようになってくれば、自ずと風向きや風速は分かるようになってきます。

 なお、自分が飛んでいる場所と、少し離れたり、高度の違う場所では、風向・風速が違うということも少なくありません。特にソアリングをし始めると、ぐっと空域が広がり、そういった事象に合う可能性も多くなりますので、そういったことがあると常に認識した上で、テイクオフからランディング、及びその周辺数キロ単位で、本流がどのような風で、また局地的・高度的にどんな風が吹いているだろうかと、予測し、観測しておく必要があります。それをしないと、アウトサイドランディングやツリーランディングなどのリスクを負う可能性が格段にアップするからです。

 ただ、周辺の風向風速を予測し、また観測するというのは、自分の周りの風を知るより遥かに難しいことです。しかし、難しいから考えないというのではなく、大切であるがゆえに難しい、だから常にそれについて考え予測し、検証していくという姿勢が大切です。そうでなければ、ソアリングもフライトも上手にはなっていかないからです。

 なお、周辺の風の吹き方については、経験を積んでくれば、本流の吹き方、地形的・局地的な風の吹き方などを予測することで、ある程度判断ができたりしてくるものですが、かなりの経験年数やフライト数、フライト時間を必要とします。ただ、それらを知る対象物があれば、経験が少なくてもある程度はわかりますので、雲の動き、他機グライダーの流され具合や進み具合、焚き火や煙突などの煙の上がり方、砂埃や霧の流れ方、吹流しや旗のはためきや方向などを参考にします。

 パラグライダーは風を相手にフライトする乗り物ですから、その風を読み、その流れに乗ることで安全で効率の良いフライトができます。通常のフライトだけでなく、特にソアリングの際には、これら風についてしっかり判断できなければ上手にソアリングはできませんので、常日頃から風向きや風速について観測・予測・検証する癖をつけるようにして下さい。

 ちなみにこの風読み、フライトだけでなくグランドハンドリングでも十分に体感、認識することが可能です。グラハン時の感覚でしっかり風速がわかれば、テイクオフ時の立ち上げだけで、「ああ、だいたいこんな感じの風だな。」とわかりますので、リスク管理がしやすかったりします。また、強風時の風向の急な変動によるグライダーの風見効果、つまり、グライダーが風向きに合わせて正対しようとするような事象や、風速の変動によるピッチの動きなども体感でき、更にはリバースハンドの場合などは目視すら出来ますので非常に勉強になります。

 という事で、早く風読みの達人になるためにも、グランドハンドリングをしっかり練習されることを強くお勧めする次第です。


パラグライダー

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