鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

オレたちの深夜特急 インド編「カジュラホ 5日目」

 前日、西群と東群の寺巡りをした僕だったが、この日は、朝からレンタルチャリを借りて南群の寺へと向かった。



 さすがは超有名観光地、ここカジュラホには空港がある。その空港方面にある南群の寺を見て、更にすこしばかり南へと進んでみた。

 ちょっとした山があったので登ってみる。中々の景色だ。しばらく景色を楽しんで、山の反対側へ出てみると、そこには放牧されているらしい牛が沢山いた。そして、そこには牛飼いのおっちゃんもいて、僕に気づいて手招きと大声で僕を呼ぶのだった。

 とりあえず行ってみると、おっちゃんはスゲエ普通にヒンドゥー語で話しかけてくる。が、もちろんこっちは何を言っているか分からない。しょうがなくこっちも日本語でなんだかんだ言ってみるがもちろんそれも向こうには全く伝わってはいない。 しばらく会話にならない会話を続け、おっちゃんの話しが途切れたところで、僕はナマステとさよならの挨拶をして再び自転車に乗って走りだした。

 途中、道を間違って走っていたらしく、すれ違うおっちゃんや子供達に「そこはパンクするからちゃんとした道を走れ。」といったような事を言われて正しい道に戻りしばらく走ると、また別のいい感じの山が見えてきたのでそこにも登ってみることにした。

 しかし、その途中にあった畑にいたおっさんに、またも呼び止められた。「山に登ってから行くよ。」というようなことを身振り手振りで伝えたのだが分かってもらえず、腕を引っ張られて連れていかれる。この無理矢理な感じは、あまりよろしくない。

 連れて行かれたところには、観光客らしいドイツ人が二人いた。僕らはそれぞれダールとチャパティーをご馳走してもらい、そのあまりの必然性の無さに、僕はちょっと嫌な雰囲気を感じながらも、お礼に折り紙を折り、そしておっさんに持っていたライターをあげたりした。

 しばらくすると、おっさんは突然「もう行け!」と言い始めた。自分で呼んでおいて突然もう行けとは、かなり変わってるなおっさんとそう僕は思ったが、元々行きたいと思って行った訳ではなかったから、これ幸いと出発しようとすると、予想通りというか、がっかりというか「カネをくれ。」と言う。

 「またか・・・。」と失望しつつ、いつも通りきっぱりとその申し出を断り、おっさんに会う前に登ってみようと思っていた山に登ってみた。ここもまた絶景だった。そして僕は炎天下の中、すれ違うインド人に「なにこんな真昼間に自転車なんか乗ってんだ!ホテルに戻って昼寝しろ!!」等と言われつつ、ひたすらチャリをこいで今度は東群の寺へと向かったのだった。

 寺を見た後、疲れたので一度宿に戻ってシャワーを浴びた僕は、休憩後再び南群の寺の一つへと向かい、その後チャリを返して、今度は歩いて昨日行った西群の寺へと再び向かった。そこの原っぱでごろごろしたりしてのんびりと過ごし、夕日に染まる寺を見た日没後、いつもの飯屋で夕食をとり、その後、ダンスフェスティバルを見に行った。

 20ルピーの最後列にある安席に座り、ライトアップされ浮かび上がる西群の寺の前に設けられたステージで、インドの古典楽器の演奏の中で、きらびやかなサリーを身にまとったおねーさんが踊る、幻想的なダンスショーを観劇した。その中でも特に、一心不乱にタブラー(非常に特徴的な音を奏でる太鼓)を叩くおじさんに、僕は心惹かれたのだった。

 その後、僕は注文していたクルタ・パジャマを取りに服屋へと向かった。仕上がったクルタ・パジャマは、見本と違って縫いがしょぼく、更に肩のサイズを広げたのに他のサイズを変えることをしなかった為に袖が若干長く、正に安物買いの銭失いという格好になっていたが、「まあメッチャ安かったからしょうがない・・・。」とそんな風に思うことにして、眠りについたのだった。

 ここカジュラホには、有名観光地でありながら、田舎特有のいい感じのゆるい時間が流れていた為に、結局5日も滞在してしまったのだが、これ以上長居すると更に根付いてしまうような気がしたのと、インドパワーとインド人のアクのある応対に辟易としていた僕は、次の日、まずはバラナシへ向かい、そしてそのままそこからネパールへ入ってしまおうと決めていた。

 ネパールの山のおいしい空気と高原の涼しさ、そしてカレーだけでない餃子や中華麺もあるというチベットフードで、リフレッシュしようと考えたのである。

 そして翌日から、3日間の地獄の連続移動が始まったのだった。

 
 つづく


この記事は、リンクコラム形式になっており、記事中にも出てくる熊猫師(師)のブログ、「BBB」Baseball馬鹿 Blogでは、同時期における、彼の視点から見たアジア旅行について書いています。楽しんで頂けるかと思いますので、

↓ こちらをクリックして頂いて、
「BBB」 オレたちの深夜特急シリーズ
是非ご覧下さい。

※このアジア旅行は1996年から1997年にかけてしたものです。現在の各地の現状とは大きく違うと考えられますので、旅行者の方の情報源とは成り得ないと思います。ご注意下さい。


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  1. 2011/06/01(水) 00:39:38|
  2. 俺たちの「深夜特急」|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

  

コメント

一気に

師よ。
一気に書いてるな。
カジュラホシリーズも今回で最後か。オレはカジュラホには行ってないから、ちょっとイメージがつかないが、山間部にあるのかな?
でも、けっこうツーリストずれしてるんだね。
ある程度、旅をしてきた人間なら、押しが強いインド人でも断れるけれど、旅を始めたばかりだったら、この強引ささに寄りきられるって感じだよな~。

寄り切られる日本人がいるから、奴らも強引にダルとチャパティを出すんだろうけれど。

この辺なんだろうな。
インドが嫌いな奴と好きな奴を分ける境界線は。

さて、ダルとチャパティの話題が出ていて、思わず食べたくなったから、今インド料理屋でターリーを食べてきたよ。
かなり日本人向けにアレンジされていたけれど、なかなかうまかった。
また、インドに行きたいな。

  1. 2011/06/06(月) 14:56:23 |
  2. URL |
  3. 熊猫刑事 #-
  4. [ 編集]

オレ深

師のシリーズが終了してから、俺の方もすっかり更新がご無沙汰だったからね。ちょっと頑張って更新してみたよ。

ただこのシリーズ、継続的に読んで下さってる方が少なそうなんだよなあ・・・。

まあ、元々連続している話しを、面白くもないヘボ文章でぶつ切りにした上に、更新も激しく不定期という取り上げ方が、すこぶるいかんのだと思うけど・・・。

本来なら、この長文駄文を連続させ、面白いエピソードだけを取り上げて劇的にスリム化し、再構成して一本にするのが読み物としては正解なんだろうね。

確かに、何十年も前の日記を、ほぼ当時そのままのダラダラさで書いてもなあ、とは、自分でも思うよ。

さて、カジュラホだけど、山間部って感じではないねえ。ちょっとした丘というか高い木の生えてないちょっとした小山があるって感じかな。

ちなみに、そんな小山(丘)から見た景色は、こんな感じだよ。

http://blog-imgs-36.fc2.com/o/n/i/onitobi/s-IMG_0006_20110606192307.jpg

写真中央に水平に写ってる道らしきものから考えると、まあそこそこの丘(小山)っていう感じのようにも思えるね。

あと、カジュラホがツーリストズレしてるっていっても、結構な田舎だったから、他の大都市系観光地に比べると全然楽だったなあ。

ご馳走してくれたおっさんとかも、断ったらあっさり諦めたし・・・。他にあった子供とかも結構あっさりしてたしね。そして謎の自称学生君も、お金が目的なんだかなんなんだか最後までよく分からなかったし・・・。

まあ、「言ってみて、お金くれたらラッキー。」位の感覚なんだろうね。

都会の奴みたいにそれで飯食ってる訳じゃなくて、おっちゃんなんか、農業というれっきとした本業(副業かもしれんが・・・。(苦笑))があった訳だし。

なんにせよ、インドはかなりアクが強いから、好き嫌いは分かれるだろうね。

俺は述べ一ヶ月ほど滞在している間に慣れたから、最初(このカジュラホでもまだ全然辛かったなあ・・・)はかなり辛かったけど、最後には好きになったなあ。

まあ、短期間だと中々好きになり難い国のような気がする。現地の人と殆ど絡まず、観光地だけを淡々とめぐるような場合はわからないけど・・・。

師は今日、ターリー食ったのか。いいねえ。

そういうと俺も数ヶ月前、グルーポンの安チケット使って、久々にインド料理食ったなあ。何故か俺のインド料理の概念をぶち壊す、かなりハードな油ギッシュ感だったけど・・・。

現地のもあんなに油っこかったかなあ???

ただ、思い出してみると、良く欧米の奴らが「ノット オイリーでよろしく。」みたいなことを言ってたような気もするなあ・・・。あれって中国だっけかな???

なお俺は、もう一度ヴァラナシのタブラーの師匠に、長期間叩き方をみっちり教えて欲しいと思ったりするよ。

  1. 2011/06/06(月) 19:34:22 |
  2. URL |
  3. 高鬼 #bBUgYcK2
  4. [ 編集]

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