鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

2ライナー・3ライナー

 今やパラのトップコンペについては、ほとんどのグライダーが2ライナー(2ライン仕様)になっているようです。



 で、それに伴って中級機などでも、3ライナーのものが多くなってきているようですが、いるんですかねえ?ファンフライトで、3ラインのグライダーとか・・・。

 正直、日本とかの空域が狭いところで、空気抵抗減らしてガンガン滑空比を上げても、飛び過ぎて逆にストレスになるような気がするんですが・・・。まあ、ライン数が減った方がメンテとかが楽になるとかもあると思うんですが、経年によるラインの縮みとかの影響がラインが多いものよりより多いとか、そんな事があったりはしないんでしょうか。

 昨今のコンペ機は、性能を上げるがために、あえて薄い生地のグライダーを作ったりしているようです。これについては、ワールドカップなどは殆どの選手が1シーズンで乗り換えるので、耐久性能についてある程度は、スポイル(損なっても)してもいいだろうと割り切っているのだろうと僕は思っています。(注釈:もちろんこれは、薄い生地のコンペ機が1年以上もたないと言っている訳ではありませんので誤解のなきようお願いします。)

 生地が薄くなれば、その素材がいくら強度が高いといっても、厚いものと比べるとやはり、その薄さ故の劣化しやすさや、引っ張りに弱いなどということについてはあるでしょうし、ラインが少ないということに関しても、一本にかかる荷重は多いときよりもより増えますので、伸び縮み等に多少は影響はあるのではないかと思います。

 話しはそれましたが、コンペ機の2ライナーは、ラインによる空気抵抗を減らし、滑空性能を上げるがためのいわば必然的な進化です。ただそれによって昨今では、ライン数減少によるライン強度減少の恐れが懸念され、コンペ機についてはライン強度の試験がより厳格化されたようです。

 で、2ライナー化で性能が上がったコンペ機にならい、中級機も性能アップの為に3ライナー導入、という感じなんでしょうが、上記にも書いたように、そこまで性能を上げる必然性が果たしてあるのかと、そこに本当にメリットはあるのかと、そうちょっと疑問に思った訳なのです。

 こういったトレンドを見ると、ちょっと思い出すことがあります。それは昔、僕がパラの輸入代理店にいた時、クローズドインテークというのが流行ったことがあった時期に、それについて扱っていたグライダーメーカーのデザイナーが、「あんなもん、マーケティング戦略で、性能については大して変わらん。」と言っていた事です。ほんと一時期は初級機から上級機まで、正に猫も杓子もクローズドという感じだった訳ですが、今では閉じているグライダー、コンペ機でも殆ど見ません。

 まあ、インテークが閉じている物が殆どなくなったというのが、マーケティング戦略だったからなのか、他の科学的理由があったのかについては、僕にもわかりませんが・・・。

 ただ、あれを思い出すと、中級機の3ライナー流行なんかも、「かなりのマーケティング戦略なのではなかろうか?」などと、そんな風に思ってしまったりするのです。ただ、耐久性も、安全性も、いずれにも特に大きな問題がないのであれば、僕が書いているこんなことは、いちゃもんでしかない訳ですけれども・・・。

 ちなみにこの記事、決して3ライナーが宜しくないと言っている訳ではなく、自分の穏やかなフライトスタイルに対して反するかのように、やたら性能を上げていくというのは、むしろストレスを増やす原因になってしまっているのではないでしょうかという提言と考えて頂ければ幸いです。

 なんにしても、グライダーの進化というものは、もう止まったんじゃないかと思っても、また新しい技術が次から次へと出てきて、いつも驚かされるものです。

 しかし、こないだまで3ライナーのコンペ機で驚いてたのに、2ライナーとかになってくると、そのうち、1ライナーなんて出てくるんじゃないでしょうか?

 そして更には、メインライン一本のパラなんかが出てくるんじゃないかなどと思ってしまったりする今日この頃です。

 ってあほか!!それパラやのうて、仮面の忍者赤影に出てきた白影がのって飛んでた、「凧」になっとるやんけ!!!


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  1. 2011/05/30(月) 00:55:17|
  2. パラグライダー|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4

  

コメント

私も最近の軽量化には賛成しかねます。やはり、丈夫で長持ちするのが一番ですね。

  1. 2011/06/02(木) 20:03:13 |
  2. URL |
  3. 越智 #-
  4. [ 編集]

一つ質問をさせて下さい。私は6年前のDHV1―2の機体に乗っているのですが、最近の機体やDHV2の機体を追尾しても性能の違いを感じることが出来ません。カタログでは、滑空比が1以上違っていたり浮が良いとされる機体と一緒に飛んでも違いは感じられません。スピードも追尾していて自分の方が遅いと思ったこともありません。中級機は、体感出来るほどの進化をしてないと思うのですがいかがでしょうか。それと、機体の買い替え時はどのように判断したら良いのでしょうか? 

  1. 2011/06/02(木) 20:31:57 |
  2. URL |
  3. 越智 #-
  4. [ 編集]

2ライン

2ラインでなくて2ライナーです。現場を離れると疎くなる! おえんのう。

  1. 2011/06/02(木) 20:58:47 |
  2. URL |
  3. Mの字 #-
  4. [ 編集]

<越智さん>

「3年で乗り換えるからいい。」と言う、僕にとって全くのマハラジャ(富豪)な方の場合は、生地が薄くても特に何の問題もないと思いますが・・・。

なお、ご質問についてですが、中級機については、LTF1-2、LTF2それぞれで、スピードを求めた物、操作性に長けた物、ファンフライトに徹した物など、色々と細分化されて設計されているが為に、メーカー、また、グライダーによって性能に違いがあるように思います。

LTFのレーティングに関しては、テストにおいて一個でも2のものがあればレーティングは2になってしまいますので、その辺も1-2との違いの無さに繋がっているかもしれません。

また、昔のレーティングの基準と最新のものが、多少変更になり、また審査がよりシビアになったがために、同じレーティングの中では性能に大きな差がなくなってしまったというようなことも聞いたことがありますので、それが本当であれば、そのあたりも関係しているかもしれません。

ただ、新しいものは古いものに比べると、同じレーティングでも安全性はより高くなっており、また、前のものよりも、性能や操作性など、突出してではなく、相対的に比べると飛びやすくなっているのは、ほぼ間違いないと僕は思います。

というのは、設計者が新しくデザインしたのに前よりも飛ばないものを作ることはないだろうと考えるからです。

なお昨今は、中級機クラスは、昔あったような、浮きを犠牲にして、その位置エネルギーをスピードに変えるというような、荒々しい形で巡航時のスピードを追求するとかいうことは無いのではなかろうかと思います。

よってスピードに関しては、巡航時に大きく変わることはないであろうと思います。スピードについてはアクセルをかなり踏みこんだ時に、低沈下と合わせて差が現れ、また沈下率については、非常に渋いサーマルにおいてその差が現れてくるのではないかと思います。

という事で、古いものと新しいもので、ほぼ同じ技術力で、同じサイズや装備重量で同じようにアグレッシブにフライトすると、個人的にはやはり差が出ると思います。

ただ、フリーフライトのレベルでは、大きく差が出るというようなことは、越智さんもおっしゃるようにないとも思います。機体性能をめいっぱいに使って比べないと、眼に見える性能差というのはでないと思うからです。

例えば、沈下率が-1.2m/sと-1.0m/sのものがあったとします。計算上は20%ほど違いますので、かなり大きな違いですが、10mの差が出るのに50秒。ただこれも、腕や条件、装備重量などで変わりますので、実際には余り違いは分からないということも多いかと思います。特に浮きに関しては、グライダー性能よりも腕の方がよりモノを言う時があるのでやっかいです。

そんな事もあって、昨今の個人的意見としては、「フリーフライトにおいては、そんなに性能の良いグライダーは、別にいらんのではないでしょうか。」と、主張していたりするのです。

という事で、買い替えについてですが、キャノピーがへたっておらず、エアの抜けも特に大きくなく、ラインが縮んでしまって迎角が上がり、立ち上げがしづらいとか、やけにスピードが遅いなどといったことなく、安全性が確保できていて、ご本人が、今のグライダーに不満もなく、気に入ってお使いなのであれば、別に焦る必要はないと思います。

気に入ったグライダーを大事に使って長く乗っておられるというのは、とてもいいことだと思います。

ただ、見た目は大丈夫そうでも、実はグライダーがダメージを受けているということもありますので、ある程度年数が経ったグライダーは、空気抜けのチェックをしたり、しっかりライン長のチェックをしたりという点検は必要かと思います。

実際、エアー漏れをチェックするポロジメーターでのキャノピーチェックを見たことがあるのですが、「え!?キャノピーこんな綺麗やのに、結構空気抜けてるなあ。」なんていうグライダーもありました。また、初級機などで扱いが荒かったのか、2年も経たないのにかなり抜けが酷いものとかもありました。空気抜けなどに関しては使用年数の問題ではなく、使用の仕方に大きく影響するのだなとそう思った次第です。

という事で、長々と書きましたが、ちょっとでも参考になれば幸いです。

<Mの字さん>

本文中に2ライン仕様って書いてた流れで、そう書いたのですが、確かに考えてみるとご指摘の通りですな。

という事で修正しておきました。ありがとうございました。






  1. 2011/06/04(土) 15:17:26 |
  2. URL |
  3. 高鬼 #ywmdikGs
  4. [ 編集]

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