鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

オレたちの深夜特急 インド編「カジュラホへ出発」

 朝、7時に宿を出た。


 
 少年がやっているオートリクシャーと交渉して、25ルピーでアーグラー駅まで行ってもらう。

 切符は指定席がなかったので、61ルピーでジャンシイまでの普通切符を買い、早く駅に行きすぎた為、駅舎内でひたすら待つ。

 しばらく待っていると、どうやらシャタブディ エクスプレス(インド新幹線)がやって来るようで、西洋人や・日本人のツアーの方々が一杯やって来た。僕はこんなお高い列車に乗れるはずもない。

 彼らのお上品で小ぎれいな格好と、自分の煮しめたようなTシャツとタイで買ったペラペラのイージーパンツという、どうしようもない格好を比較し、軽く苦笑いする。

 結局、インド新幹線は、若干インドらしい15分ほどの遅れでやってきた。なお、インドでは15分の遅れなど、全くと言っていい程、遅れているうちには入らない。小ぎれいな外人旅行者の方々は、その列車に乗り込んでデリーへと向かって行った。

 僕は更に待って待った。そしてやっと、列車到着。最初、人があまりいなかった寝台車に乗っていたのだが、何故かそこにいてはいけないような雰囲気が非常に漂っていた。そこで、やむなく自由席車両に移動する。インドの自由席車両、座席も通路も人が一杯で、もちろん座れるはずはない。

 長丁場、立ったままだと辛いので、乗降口の横にバックパックを置いて、そこに座ってジャンシイまで行く。

 荒地・川・緑・森とインドは色々と景色が変わり、面白い。そんな景色を見ながら列車に揺られているうち、12時過ぎ頃に列車はジャンシイに到着した。

 駅前にいたオートリクシャーのあんちゃんが、40ルピーだというのとやりあって、25ルピーまで値切ってバスターミナルへと向かう。バスの出発に間に合わないかと思って、わざわざリクシャーを奮発したのに、ターミナルにはメチャクチャ早く着いてしまって、出発までにかなりの時間があったので、ターミナル近くの食堂で昼飯を食べた。

 チャパティー4枚にダール(カレー味のインドのスープ。日本でいうと味噌汁だとガイドブックには書いてあったが、カレー味なので全く味噌汁感はない。)がついて、なんと5ルピー。超観光地アーグラーと全く違ってかなり安い。

 バスターミナルに戻ってチケットを買う。カジュラホまで50ルピー。結構高い。もしかするとぼられているのかもしれないが、日本のようにチケット売り場に料金を掲示している訳ではないので、僕にはぼられている事を知る由もない。

 バックパックを屋根に乗せるのに更に10ルピー出せと言うので、「そんな話し聞いた事ないわ!」と切れ、すったもんだの挙句、5ルピーを渋々渡す。バスに乗り込み、一路カジュラホへ。

 まるで自分の席の様に僕の席に座っていたインド人に、「ここは俺の座席だ。」と強力に主張してどかせて、座ってカジュラホへと向かったのだが、車内はかなりの混雑具合で、非常に疲れる。途中、暇つぶしに子供に折り紙を折ってあげたりしながら、6時半頃にカジュラホに到着。

 一緒のバスに乗っていた日本人女性二人組が、どう見ても詐欺師っぽい男に言いくるめられそうになっていたので、彼女達と知り合いかの様にふるまってその男を遠ざけ、宿探しに向かった。

 一軒目の安宿サンセットは、30ルピーにしてはしょぼい部屋な上、コールドシャワーとあまり良くなかったので、他に行こうとすると、「他に行かず、今決めてくれるなら25でいい。」と言う。最初から値切っているのにもかかわらず、このよそに行こうとすると値段を下げて来ると言うのだけでも、僕は非常に腹立たしさを覚えるのに、その上、「今決めれば安くしてやる。」というでかい態度。更に腹が立った僕はさっさとその宿を出て、結局近くにあったレークサイドという安宿に泊まることにした。

 同じドミトリーにいた日本人旅行者2人と、なんだかんだと話しをしたりして、その後夕飯を食べに行った。20ルピーも取った癖に、ターリーのおかわりはチャパティー1枚のみというろくでもない店で、「日本人相手だからかなあ。」と憤りを覚えながら店を出る。

 近くで祭りがあるという話しを聞いた僕らは、祭り会場を見に行ってみた。そこでインド人数人に声をかけられた。祭りのためのものなのか、踊りを見せられ、チャイをごちそうしてもらい、その中にいたジュエリーショップをやっているという兄ちゃんに店に連れていかれる。ショップ店員とかショップ経営とかはすこぶる怪しいので僕はかなり身構えたのだが、同室だった日本人も彼の事を知っていて、それほど問題ないというので、とりあえず行ってみることにした。

 幸い、宝石を売りつける話しが出る事もなく、みんなで酒を飲もうという事になり、店に買いに行く事に。

 インドでも酒は売っているのかと興味津々だったのだが、雑貨屋のような店の横に、鉄格子のはまった窓口があり、そこで注文して酒を買うという、中々変わったシステムになっていた。酔っ払いが時として店を襲撃したりするのだろうか?何故鉄格子で、厳重に店を守る形になっているのか、自分にはさっぱり分らなかった。
 
 この店、祭りという特殊事情で酒が売れまくっていたのか、酒はなく、僕らはしょうがないので再びチャイを飲みに行った。更には、噛みタバコのような、なんだかよく分らん、ハーブとか葉っぱとか木の実だとかいったなんだかんだを木の葉に包んで口に入れ、クチュクチュとかんで、その奇妙な味や香りを楽しむという、「パーン」というものを、勧められるままに試してみた。

 パーンは、非常に変な味で、口の中いっぱいに、ハーブだか、ハッカだかの味が広がり、さわやかなんだか、クラクラするんだか分らないような感じが広がった。それと共に唾液が出てきて、口の中にパーンの汁と唾が溜まって来るのだが、それを時にぴゅーっと道端に飛ばすらしい。インドのおっさんたちは、非常に器用に遠くまで綺麗な放物線を描きながらパーン汁を飛ばしている。

 この汁が、茶色というか赤茶な派手な色で、飛ばすのに失敗して口にたれたりすると、何か口から血を流しているかのようにも見えたりしてびっくりしてしまう。

 後に調べてみると、このパーンは、キンマというコショウ科に属するアリパティーという葉っぱに、ココナッツパウダー、カルダモン、丁子(クローブ)、コリアンダー、アニスなどのスパイスと、ビンロウジュの実を入れて丸めて食べる、やはり噛みタバコだったらしい。なお、赤茶の色は、スパイスとレモンの汁が反応してできるようだ。

 そんな訳で、がっつりパーンをかみまくってしまった僕は、その後気持ち悪くなってしまい、頭クラクラになりながら、インドの兄ちゃん達と別れて、宿に帰って速攻寝たのだった。

 帰り際、二人のインド人と翌日また会う約束をした。が、どっちのインド人も少し怪しいと言えば怪しい。まあ、十分注意しながら付き合ってみるか・・・。それにしても今日は一日の中で久々に色々となんだかんだあったなあ、などと思いつつ眠りについたのだった。

 つづく

この記事は、リンクコラム形式になっており、記事中にも出てくる熊猫師(師)のブログ、「BBB」Baseball馬鹿 Blogでは、同時期における、彼の視点から見たアジア旅行について書いています。楽しんで頂けるかと思いますので、

↓ こちらをクリックして頂いて、
「BBB」 オレたちの深夜特急シリーズ
是非ご覧下さい。

※このアジア旅行は1996年から1997年にかけてしたものです。現在の各地の現状とは大きく違うと考えられますので、旅行者の方の情報源とは成り得ないと思います。ご注意下さい。


現在、アウトドア(全般)部門 16位 ありがとうございます。 
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  1. 2010/12/03(金) 22:45:07|
  2. 俺たちの「深夜特急」|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

  

コメント

パーン

師よ。
久々だな。
なかなかオレ深シリーズが更新されなかったから、心配していたんだが。

パーン。
確かに、インド人の男どもはほとんどくちゃくちゃやってたね。
俺はまさに「キンマ」と教わったよ。
オレも口に含んでみたけれど、仁丹みたいな味だったなぁ。
懐かしいよ。

さて、次回はカジュラホのレリーフか?
師のオゲレツ文章炸裂だな!

  1. 2010/12/18(土) 13:09:32 |
  2. URL |
  3. 熊猫刑事 #-
  4. [ 編集]

カジュラホ

 
 ここカジュラホは、観光地でありながらいい感じな田舎さも兼ね備えていて、人が観光客擦れてなかったんで居心地が良かった記憶があるよ。
 
 ってことで、次回もインド人と遊んでたりして、まだエロ寺には行かないんだなあ。

 それにあのレリーフでは、お下劣な文章も俺の文章力では炸裂させられない様な気がするよ・・・。

  1. 2010/12/19(日) 15:14:33 |
  2. URL |
  3. 高鬼 #bBUgYcK2
  4. [ 編集]

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