鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

初中級パラ講座 第4回 「直線飛行」

第4回の今回は、「直線飛行」についてお送りしていきたいと思います。




<直線飛行の方法>

 行きたい方向の遠方に目標を置き、その目標が左右にずれていかないよう、早めに、細かく、ブレークコードをコントロールしながら飛びます。(図1参照)遠方に目標を取るのは、目標が近く過ぎると、流されたりすることで目線からのずれが大きくなりすぎて、軌道修正が難しくなるからです。


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 目標が左にずれていくような時は右方向に流されていますし、逆に右にずれる時は左に流されています。その流される方向や速さについては、理科や数学の時間に学んだ、「ベクトル」の考え方で、計算する事が出来ます。(図2参照)

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pic2.jpg



 このベクトルで注目して頂きたいのは、風に流されることによってパラグライダーの機速が大きな影響を受けるという事です。正面風やフォロー風はもちろんのこと、サイドの風においても機速は変わってきます。(図3参照)


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 図では例としてパラの対気スピードを時速25.2km(7m/s)(かなり遅めの設定です。)。風速を時速10.8km(3m/s)で計算していますが、アゲインストとフォローでは、非常に大きな機速の違いがある事がお分かり頂けるかと思います。

 パラグライダーにおいて常に正面風、またはフォローの風を受けて飛ぶことは、そうしようとコントロールした時以外ではほとんどない為、軌道の修正を行わなければ、どの方向かに流される事になると認識しつつ、フライトにおいては常に、こういった風によるパラグライダーへの様々な影響がある事を考えながら、フライトする必要があると思います。

 なお、こういった風に流されてフライトをするパラグライダーでは、その風の流れを上手く相殺しながら目標への直線飛行をする「偏流飛行」というテクニックが非常に重要となってきます。横風などで流されている場合に、グライダーの進行方向を目標方向より更に風上側に向ける事で、風に流される分を相殺して目標方向へ飛ぶのが、偏流飛行です。直線飛行をする際の基本のテクニックになりますので、しっかりとマスターするようにしましょう。(図4参照)


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 なお、風が強い時に目標方向へ直線飛行をすることは非常に難しいです。目標がランディングなどで、風に流される事で目標にたどりつけないような、大きなリスクにつながる場合は、偏流による直線飛行で目標をまっすぐ目指すのではなく、ひとまず目標から更に風上側の地点に「当面目標」を設定して偏流飛行を行い、当面目標に近づいたら、目標のアゲインスト側から、サイドフォローやフォローの風に乗って目標に向かう事をお勧めします。(図5参照)


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pic5.jpg



 そんな訳で今回は、直線飛行についてお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

 風に影響される事が必然であるパラグライダーにとっては、ただまっすぐ飛ぶだけでも、かなり色々な事を考え、技術を駆使していかなければいけない事を改めて感じて頂けたのではないでしょうか。

 さて次回は、旋回の方法についてお送りしていく予定です。


  
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  1. 2010/08/27(金) 20:43:48|
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