鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

パラグライダー中古機購入について

このブログの検索ワードで高い検索率であるものの一つに、「パラグライダー 中古」というのがあります。

以前書いた、その検索ワードに対しての記事を読みなおしてみると、私の頭の悪い文章故に、それに対しての突っ込みコメントも論点がずれてしまったものなどもあり、また、それに対しての私の返しも、はたまた頭の悪いものだったりして、非常になんだかなという感じだったので、改めて今回、本文記事について書きなおしてみる事にしました。



なおこの記事は、「自分で中古グライダーの善し悪しが分り、自分で納得のいく価格購入する事が出来る。」方に向けては書いていません。そういった方は、ご自分の判断で中古機をチョイスされるというのも全くいいと思います。

今回のこの記事は、「グライダーの性能や安全性って、実際に乗り比べても、もうひとつ良く分らない。」という感じの初・中級者の方や、「初心者なんで、安全性とか性能とか、自分では全く分からない。」という初心者の方が、パラグライダーの中古機を購入しようされる事に対して、私がどう思うかを書いています。

で、私がお勧めする結論は、

「初心者の方や、自分でグライダーの状態の様々を判断することのできない初・中級者の方は、パラグライダーの中古機は買わない方がいい。」


です。

と、結論だけで終わってしまうと、「なんでそう思うねん!!」という事になるかと思いますので、その理由を書きたいと思います。

それは、一にも二にも安全性の問題です。

パラグライダーの安全性能は日進月歩です。古いものより、新しいものの方が、安全性は間違いなく向上しています。

よって、パラグライダースクールは、基本的に初心者の方には新機をお勧めします。それはもちろん、正直言えば新機の方が儲かるからという理由もある訳ですが、なによりも安全性という点で見て、初めてパラグライダーをする方には間違いなく安全性の高い最新新機がお勧めだからです。

なお、安全性の指標であるLTF(元DHV)が同じレーティングであっても、古いものより新しい製品の方が、安全性はより高いと言えるかと思います。それはパラグライダーの設計者が、新しいものを作る際に、以前のものより安全性が低い製品を設計するという事が、基本的に考えられないからです。

また、経年使用により物は徐々に劣化していくという物理的要因から、経年により徐々に安全性も失われていくというのは逃れられません。よって中古機より新機の方が、安全性は高いという結論が導かれます。

ただ、経年や劣化によりスポイルされる安全性がどれくらいのレベルなのかという事がしっかりと把握できれば、費用対効果的に、中古をチョイスするという事ももちろん考えられます。

しかし、見た目だけでは中々その劣化やダメージが判断できないパラグライダーにおいては、それをしっかりと把握することはなかなか難しく、初心者や初・中級者の方には、余程信頼できる出所のしっかりしたものであるとか、イントラなどの、グライダーの状態判断・判定がちゃんとできる、信頼できるエキスパートお勧めの中古機などでない限り、個人的には中古を購入することはお勧めできません。

なお、初心者用のモデルは、かなり長い間モデルチェンジが行われないものも多いです。よって、出物の中古機があれば、新機とさほど安全性に相違なくフライトする事が出来るとも考えられます。

ただこの場合、初心者が使う初心者用モデルについては、立ち上げ練習や、講習バーンでの著しい回数のテイクオフ、ランディング練習を行うという、劣化要因になる動作が多い事を考えなければいけません。

残念ながら初心者用グライダーは、グライダーに対してのダメージが大きい地上練習の頻度が非常に多く、また初心者故に、講習バーンを含めフライト回数が多く、また場合によっては不測の事態でツリーランディングやアウトサイドランディングを何度かしているなど、初中級者用のグライダーと比べると、劣化が進みやすい傾向にあると思います。

劣化の度合いが酷いと、当然前記のように安全性に問題が出てきます。これは安全性というものがグライダーチョイスにおいて最優先である初心者にとっては、非常に大きな問題です。

よって、初心者用中古機の価格がそれなりのものであれば、中古機の前オーナーが、初めてすぐに何らかの事情で止められたとか、早めに上達されて即2機目を買われたとかいった、グライダーの状態が非常に良いものである必要があるでしょう。数万円しか変わらない中古であれば、個人的には間違いなく新機をお勧めします。

なお、結構使っている初心者用グライダーでそれなりにへたっていたとしても、十分に安全性が確保できていてフライトできるというのであれば、その中古機でガンガン練習して、2機目を早めに買うというスタンスで行くという事もできるかと思います。

ただこの場合、その中古機の価格がかなりお得なものでない限り、新機を買ってソアリングをしっかり習得するまで長めに乗ってから2機目のグライダーに乗り換えるのと、ランニングコスト的には変わらなかったりすることもあるかと思います。なお、やたらに値段が安いものは、まあ何でもそうですが、安い理由というものがありますので、凄く良い人で使わないから格安で譲って下さるとかいう場合以外は、そのあたりも十分に目利きして判断する必要が出てきます。

よって、初心者用のファーストグライダーについても、明確なお買い得理由や価格設定がなければ、特に安全性という面において中古で買うメリットはないと考えます。これも、初心者の方に中古機をお勧めしない理由の一つです。

なお、初心者の方については、ただ安いという理由だけで中古機を購入される事があるようです。以前私もイントラ時代、数年前のボロボロになった初中級者用(非初心者用)グライダーと、ムースなどのプロテクションがない前時代のハーネスを数万円でネット購入された入校希望者の方に、心苦しいながら「このパラグライダーのセットは、安全性という面において使用して頂く事ができません。」と宣告しなくてはいけなかった事がありました。

そのような事がないよう、中古機購入については、まず第一にそのグライダーの安全性について、しっかりと把握して頂きたいと思う次第です。フライト本数やフライト時間などの使用状況履歴が良く分らないとか、空気透過率やライン長のチェックなどの劣化のチェックがしっかりとできないようであれば、そのグライダーが本当にお得な中古機かどうかは分らないと思って頂いていいかと思います。

ただ、それらの問題をクリアーできる素敵な中古機が見つかるのであればラッキーです。自分の気にいったグライダーを、お得な価格で手に入れる事が出来るのは素晴らしい事です。しかし、その為には、グライダーについての正しい知識や判断能力、それなりの豊富な経験が必要かと思います。

よって、そういった判断ができない、そういったデータがないという場合は、中古機の購入はやめておかれた方がいいと、私はそう思うのです。

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  1. 2010/06/14(月) 23:47:28|
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