鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんの雑記ブログです

オレたちの深夜特急 インド編 ジャイプル深夜の対決!?

朝一でデリー駅へと向かった僕だったが、乗ろうとしていた列車は運休し午後の出発になった上、更にはその列車の到着も1時間遅れという、まさにインドらしい!?鉄道の洗礼を受けたのだった。若干の疲れを覚えながらジャイプルに降り立った僕は、そこで更にインドの洗礼を受けることになるのだった。



改札を出ると、アジアでおなじみ!?の、ホテル紹介マージン野郎共がわらわらと寄って来た。どこの国でも、こういう輩は大体ろくな奴ではない。嘘つき、ぼったくりのオンパレードだ。

僕はいつものごとく「宿は決まってるから。」と嘘を言って彼らを蹴散らしていったのだが、その中の一人に非常にしつこく、嫌な感じの奴がいた。

そいつは、いくら断ってもずーっと僕についてくる。のべつ幕なしにしゃべりたて、疲れている僕を一層イライラさせた。

とりあえずおなかがすいていた僕はある一軒の飯屋に入る事にした。そうすればこのうるさい奴も諦めるだろうと、そう思ったこともあったのだが、驚いた事に奴は一緒に店に入り、僕の前に座って自分の食べ物を注文までするではないか。

そしてまた、狂ったように話しかけてくる。なにが悲しゅうて、こんなしょうもない奴と一緒に飯を食わなければいけないのか・・・。

駅前だったのでその飯屋は結構高かったのだが、(ターリーが20ルピーもした。旅行者という事で、いつもながらのぼられにあっていたのかもしれない。)ご飯の味を楽しむ余裕もなく、僕は奴のうるさいしゃべりにとことん疲れ果て、さらに奴の下品な食べ方で僕の服にまで飛んできたカレーに憤り狂った。

それにしてもこいつ、あまりにもしつこいし礼儀知らずだ。そこで僕はつたない英語でこう言った。

「お前は信用できない。嘘つきのようだし、俺はそんなおまえが嫌いだ。」と。

するとそいつは怒りながら、「そんな風に言うならお前を殴るぞ。」などと小学生のような体で怒鳴って来た。

あまりの稚拙さに、僕は脱力してしまった・・・。「しばけるもんならしばいてみいや・・・。」僕は日本語で力なくそう返す事しかできなかった。奴は、しばらくの間なんだかんだと悪態をついていたが、起るのもあほらしくなった僕がすっかり相手をしなくなるのを見てとると、遂に店から出て行った。

とても嫌な気分と少しだけほっとした気持ちの中、僕は周りで、じっと僕を好奇の目で見ていたおっさん達に「なんなんだよあいつは?」と問うた。僕がそう心から問いかけたくなる程、僕にとって奴の行動は理解できないものだったのだ。

「アホだな。」と言い放つおっさんもいた。僕は自分の感覚はインドでもおかしくはないんだと知って安心した。が、一人のじじいが全くの真顔で、「お前が悪い。」と言っってきた。

あのシチュエーションで、迷うことなくお前が悪いって言えるって、一体どういう事なんだろう??僕は心底驚いた。

そのじじいの一言で、僕は更に、本当にがっくり来てしまった。そこで、さっさとそのけったくそ悪い飯屋を出ることにした。しかし、案の定というかなんというか、勘定にあの糞野郎の分が乗っかっている。あれだけ言いあったのを見たにもかかわらず、店のおやじも僕の勘定に奴の分を乗せるなんて、奴がそう言ったにしてもほんとどうかしている。

怒り心頭で、「友達でも何でもないのに、なんで俺の勘定にあんな奴の分を乗せてるんだよ!!」とその支払いは拒否し、さっさと自分の分だけを払って僕は店を出た。

なんと驚いた事に店の外には奴がまだいた。完全に無視を決め込んだ僕の後を、猛然としゃべりながらまたついてくる。あれだけ嫌われたにもかかわらず、全く懲りることもなく再び宿の紹介を始め、僕が応えないと「殴るぞ!」とか「石で殴ってやるぞ!」とかいいながらこぶしを振り上げる真似をしてくるなど、まさに小学生のようなその煽りが、もう完全に僕を怒らせた。

僕もコテコテのスタイルで対抗してみた。空手のポーズを取りながら「そこまで言うなら、お前もどついてやろうか?」と言ったのである。日本人→カラテ→やべーよ→逃げよう、という図式になればラッキーだなと思ったのだ。

そのポーズと言葉に、奴は一瞬ひるんだようにも見えたが、しかし奴は踏みとどまった。次の瞬間、「お!日本人、カラテだな。上等だ、石で殴ってやるよ。」どうせやれっこないだろう。奴はそんな風な態度でそんな事を言った。

『もう我慢できん!!』

僕は奴の胸ぐらを掴んだ。したたか殴ってやろうとこぶしを振り上げかけたが、ここで殴って騒動になったりしたら、海外という事もあって非常にまずい事になるかもしれないと思った。そこでぐっと我慢して、関西弁で悪態の限りを叫びながら奴を揺さぶり、ビビらせるだけにした。僕は掴んでいた奴のシャツのボタンをブチブチと引きちぎった。そして「消え失せろ!」と叫び、くるっと振り返るとすたすたと歩き出した。

奴は何かヒンディー語で叫んでいたようだったが、やっと諦めたのか遂にそれ以上はもう追ってこなくなった。

その後、思った以上に宿探しは難航した。かなり歩いて結構な時間をかけ、僕は更に疲れ果てて、ジャイプルインという安宿のドミトリーになんとか潜り込んだ。もうすっかり全てに疲れ果てていた僕は、すぐにでも眠りたかったのだが、気持ちの高ぶりや非常に悪い気分もあって、その後しばらく眠れずに苦しんだ。

それにしてもこの日のこいつだけは、このアジア旅行の中でもナンバーワンと言っていい程、気分の悪い奴だった。

ちなみに、翌日駅に行くとまたこいつはいた。奴は全く懲りる様子もなく、僕の方を見てヘラヘラしていた。インドの人だからそうなんじゃなくて、ただこいつがまったくもってそういう奴なんだ。ほんまろくでもない・・・。そう思いつつ、また僕は腹の中で怒りをグラグラと煮えたぎらせたのだった。


つづく


この記事は、リンクコラム形式になっており、記事中にも出てくる熊猫師(師)のブログ、「BBB」Baseball馬鹿 Blogでは、同時期における、彼の視点から見たアジア旅行について書いています。楽しんで頂けるかと思いますので、

↓ こちらをクリックして頂いて、
「BBB」 オレたちの深夜特急シリーズ
是非ご覧下さい。

※このアジア旅行は1996年から1997年にかけてしたものです。現在の各地の現状とは大きく違うと考えられますので、旅行者の方の情報源とは成り得ないと思います。ご注意下さい。

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  1. 2010/04/17(土) 21:08:00|
  2. 俺たちの「深夜特急」|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

  

コメント

ふふふ。

師の様子が目に浮かんできたよ。
これを書いていて、また怒りが込み上がってきたんじゃない?

だって、13年前のことをこうも未だに詳細が書けるもんじゃないよ。

しかし、オレもジャイプルではスチューピッドな奴に会ったよ。

恐らく、この男とは別人だと思うけれど、そいつもなかなかきてた。
日本人はカモなんだね。

多額のお金を支払ったジャパニはかなりいるとみたね。

ジャイプルINNはオレも泊まったよ。

  1. 2010/04/28(水) 13:16:34 |
  2. URL |
  3. 熊猫刑事 #-
  4. [ 編集]

思い出したねえ

怒り。(笑)

ちなみに、当時もこの事では俺は相当怒っていたようで、日記を見直すとかなり詳細に事の次第が書かれてるんだ。

それを見直した事で、更に思い出す怒りのエピソードもあって、今回の記事が書けた訳だ。

基本的に俺、アホだから記憶力ないんだよね。アホな事いっぱいしてるのに、他の人から指摘されて「そんな事したかなあ。」って事、一杯あるもんね。

しかし師もジャイプルであんなのにあってるのか・・・。有名観光地って、ああいう観光客を鴨にしようとするアホマージン野郎、やっぱりたくさんいるんだね。

日本人は学生とかでも、アジア諸国レベルで考えると金持ちが多いっていうのは周知の事実だったから、ほんと良く狙われたよね。短期旅行の学生とか、相場わからなくてガンガンぼられてたもんなあ・・・。

あと、同じ安宿に泊まってたっていうのはちょっと感慨深いものがあるねえ。ま、日本人にメジャーな安宿って結構定番だったりするから、そういう事も多いかもしれないけど。

そういえば、師に紹介したもらった安宿も何箇所かあったなあ。未だにそのメモ書き、手元に残してるよ。

  1. 2010/04/28(水) 22:52:31 |
  2. URL |
  3. 高鬼 #bBUgYcK2
  4. [ 編集]

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