鬼飛(おにとび)ブログ
パラグライダーで飛んでるおっさんのパラネタ&雑記ブログです

パンコール島と俺 そのいち

このブログでもおなじみの、師・熊猫刑事よりネタを振られたので、今日はその話しをしたい。

それは俺が10年ほど前、4ヶ月間アジアを旅していた時、マレーシアの首都クアラルンプールからリゾート島「パンコール島」という所に行った時のことだ・・・。
その時、ちょうどマレーシアは中国歴の正月を迎えようとしていた。俺はホテルのスタッフや泊り客に、クアラルンプールは華人経営の店が多いため、ほとんどの商店・飲食店が正月休みになるという話しを聞いていた。

寂しい都会でご飯を食べに行くにも苦労するというのは厳しい。そこで、たまにリゾート地でのんびり過ごしてみるかと思い立った。

ガイドブックで調べて、「パンコール島」というリゾート島に数日間滞在することにした。

エアコンのギンギンに効いたバスに数時間乗り、ルムッという小さな港から出た小さな船に乗ると、乗客のほとんどは華人の家族連れやカップルだった。俺の他に一人旅の人間など全くいなかった。

確かに正月で休みな訳だから、華人の方々がリゾート地に遊びに行くのも良く考えれば当たり前だった。しかし、日本の昔の感覚があった自分は、「正月は家族で、実家で過ごすもの。華人ならその傾向はより顕著に違いない。」と思い込んでいた。

だから、リゾート地に華人がこぞってやって来ているのを見て俺は驚いた。リゾートなら人はあまりいないのではないかと思ったその考えは完全に間違っていたのである。良く考えれば日本でも、正月に海外国内問わず旅行先で休みを過ごす人は一杯いた。自分がそうでないがために俺は完全に間違った認識をしてしまっていたのだ。

そんな「正月休みだからこそ、リゾート地には人が一杯。」という普通に考えれば当たり前の思考ができなかった、訳のわからない現実逃避系バックパッカーのアホアホマインドが、この後のパンコール島での俺の滞在を凄まじいものにする。ただし、まだこの時の俺はそんなことは全く思いもしていなかった。

ただ、船を降りた俺はその時点で、自分の中国旧正月のんびりリゾート滞在がほとんど失敗していることには気がついてはいた。しかし、数時間もかけて来たのに今更クアラルンプールにとんぼがえりするのもいただけない。

そこで、とりあえず宿を探すため、歩き始めた。バックパッカーは安宿に泊まるので予約というものをしない。基本的に安宿に予約など存在しないのだ。歩いて、探して、そして値段交渉をして泊まる。それが基本だ。

しかし、今回はバックパッカーには珍しいリゾート地の滞在だ。リゾート地にはたまに安宿がなかったりする。だから、事前にガイドブックで安そうな宿を調べていた。

バックパッカー御用達の劇的に安い宿は、ドミトリー式の部屋があるところだ。ドミトリーは日本語で言えば多人数部屋という感じだろうか。

大きな部屋に所狭しとベッドや2段ベッドが並んでいて、そこに見知らぬ貧乏旅行者同士が寝泊りするというシステムだ。

このドミトリーに泊まれば、一人旅でもそんなに寂しくはない。友達になったりすることもあるし、一緒にご飯を食べに行くことなどもある。まあ、たまに大勢いるのに全く気の会う奴がいなくて、ひどく疎外感を感じることもあるが・・・。

そんな訳で、ガイドブックでパンコール島にある唯一のドミトリーありという宿を事前に調べておいたのである。

さて、かなりの時間歩き続けて、俺はやっと調べておいた目当ての宿に着いた。しかし、どうも思っていた感じと宿のイメージが違う。安宿というより、ロッジハウス群という感じだ。こんな所にドミが??と思いつつ、とにかく受付に聞いてみる。

「ドミはありますか?」 

「ええ、ありますよ、何人ですか?」

何人?みれば分かるでしょ、一人だって。

「一人ですよ。」

「一人でドミに泊まるんですか?」

ドミに一人で?って何??

「一人ですけど。」

「ほんとにいいんですか?」

いいもくそも・・・・。ん!??

ここで俺は、はっと気づいた。もしかしてここのドミトリーというのは、大人数用部屋という意味でのドミトリーなのではないかと・・・。

「もしかして、ここのドミトリーって言うのは、凄く大きな部屋ですか?家族用とかの?」

「はい、そうです。」

がーーーん!

ガイドブックで調べたドミは確かにここだけだった。他の安宿は、島のほぼ反対側にあった。歩いてはいけそうにない距離だったし、もし行けたとしても満室の可能性もある。そこで恐る恐る聞いてみた。

「この島にはドミトリーのある安宿はありますか?」

「ないです。」

がーーーーーーん!!貧乏旅行者の心と懐の支え、ドミがないってことは・・・・。

「近くに安い宿ってありますか?」

「うちも安いですよ。」

「いくらですか?」

「○○です。」

「ひゃーーーーーっ!!僕には高すぎます。」(バックパッカーにとってはとんでもない高額だった。)

「じゃあ、ないですね。大体他も同じ値段ですし。」

がーーーん!!やばいぞ俺!!

「あ、でも、後数キロ行った所に、ハットがあるホテルがあります。それならかなり安いと思いますよ。」

「ハット??」  実は小屋って言う英語なのだが、その時の自分はハットと言う単語の意味が分からなかった。

「分かりました。行ってみます。ありがとうございました。」

そして、俺は再び歩き出した。



本題に入らないうちに超長文に・・・。という訳で、引っ張りまくって次回に続く!!


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  1. 2006/05/01(月) 23:09:45|
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居酒屋放浪記NO.0064 〜ケチケチ団、浦安へ〜「山田屋」後編

 浦安市北栄は旧い町である。現在の浦安駅も住所は北栄であるが、いわゆる浦安の本町といえば、猫実や堀江、或いは当代島を指す。 このあたりの様子は山本周五郎氏の著作「青べか物語」(新潮文庫)に詳しい。北栄といえば、もっぱら「浦安鉄筋家族」(浜岡賢次 チャンピ
  1. 2006/05/01(月) 23:59:20 |
  2. 「BBB」