エジプシャン、サンセットの空を飛ぶ
過日、バーズに珍しいお客さんが来られました。
夕方、結構良い条件の中この日ラストのタンデムフライトをしていました。ラストということもあり、サービスでリッジソアリングフライトとかも行っていたのですが、そろそろ降りようとアプローチをしていたところ、ランディングにほど近いメイン道に駐車した車が見えました。ここは良く、パラが飛んでいるのを見る人達が車を停める場所です。
「お、また見てる人がいるなあ。」と思いながら降りてグライダーを畳んでいた時、その車が駐車場に入ってきました。「お!さっきの車や。見学かな?」と思いつつ運転席を見てみると、外国の方。
「うひょー、外国の人と話すとなるとまたしんどいなあ。」とか思いつつ、降りてきた3人を見ると、これが全員外国の方。
「なんじゃこりゃ!全員外国の人かっ!これは、知らんふりに限る。(おいおいおい!!)」と思ってグライダーの片付けを続けていると、メンバーの和尚が話しかけられた後、僕の方にやってきて、「なんか話し聞きたいそうです。」・・・と・・・。
「英語かよ、俺のつたない英語をまた振り絞んのかよ。」と話してみると、一人の人は日本語ペラペラ。ああ良かったということで、その人のパラについて質問に答えた後、あとの二人の人にその人が通訳となってパラグライダーについて色々と説明するという形になりました。
しばらく話しをして説明を終え、その方達は、まだ飛んでいたメンバーのフライトをしばらく見学していたのですが、再び日本語ペラペラの人が僕の方にやってきて、そしてこう言いました。
「今からタンデムで飛べないか?」と・・・。
「え、もう日没が近いんですけど・・・。」と言ったところ、見学に来た3人の方のうち、ペラペラの人ともう一人はシリアの人。もう一人の方はエジプトの人で、日本語ペラペラの人は亀岡在住、仕事で各国から来た他の人を仕事が終わった後、亀岡の色々を案内していたところ、パラグライダーが見えて見学に来たんだけど、そのうちのエジプトの人が明日京都を離れるので、どうしても今日飛びたいと言ってるんですが、なんとかなりませんか?との事で先の発言になったとのこと。
「いやあ、でもあなた方、思いっきりスーツ姿ですし、更に革靴ですけど・・・。」と思い、そのことについても話したのですが、「どうしても飛んでみたい、なんとかして欲しい。」と強くお願いをされたので、「では、折角日本に来て頂き、通りかかられてこちらに来られたのも何かの縁。急いで上がりますが日没とか夕方の下ろしの風でフォローになって飛べなかったりした時はごめんなさい。」と話して了解してもらった上で、速攻準備して挑戦することにしました。
エジプトの方は背が高く90kg近いということで、僕がタンデムを担当。スーツの上着は脱いでもらってフライトスーツを来てもらい、革靴は上手く合うサイズの運動靴があったのでそれに履き替えてもらって、超急ぎで車をぶっ飛ばしてテイクオフへ。
幸い風は思った以上に良く、重量級でも問題ないレベル。つたない英語でフライトに関しての説明をし、早々にテイクオフ。ナイスダッシュで上手く飛ぶことができ、更にはアーベントリッジの残りもあって、高くは上がらないものの結構長く飛べる条件に当たり、沈みゆく夕日を見つつ、夕焼けに美しく染まる晩秋の刈り取られた田んぼや紅葉という、正に日本らしい風景を上空から存分に眺めながら、素晴らしいフライトをすることができました。
エジプトの方も飛んだ直後からとても喜んで頂き、フライト後も満面の笑みで感謝の握手。僕の方も素晴らしい体験ができ、非常に良い海外の方との思い出に残るタンデムとなりました。
ちなみに、翌日にはもう一人のシリアの方が、今度は奥さんと一緒に再度来校。この日は残念ながら三郎ではなく八木の200mからのタンデムになりましたが、奥さんには山の上でバーベキューをするといって、モノラックに乗せ、テイクオフで何をするかを言うというサプライズ仕立て。
多分、パラグライダー自体をあまり知らない故に、下で見ていても、まさか自分が山に上がってそれをやるとは思っていなかった奥さん。テイクオフで事実を知らされてかなり驚いていましたが、男社会であると思われる中東では、嫌だから断るということもできないのか、僕とタンデムをする時に、「怖いわあ。」「信じられへんわ。」(関西弁ではなく、英語で。)と言いつつタンデム。
空中では「凄いわー、凄いわー」と言ってましたが、降りた直後、「楽しめました?」と聞いたところ、「NO!NO!」の返事。でも、しばらく経った後は「面白かったわ。」と言ってくれていました。決して嫌な顔はせず、終始笑っていたので、怖かったものの嫌な体験ではなかったようで良かったです。
という事で、2日連続で面白い体験ができたのでした。いやあしかし、縁というのは正に異なものですなあ・・・。
英語学習
夕方、結構良い条件の中この日ラストのタンデムフライトをしていました。ラストということもあり、サービスでリッジソアリングフライトとかも行っていたのですが、そろそろ降りようとアプローチをしていたところ、ランディングにほど近いメイン道に駐車した車が見えました。ここは良く、パラが飛んでいるのを見る人達が車を停める場所です。
「お、また見てる人がいるなあ。」と思いながら降りてグライダーを畳んでいた時、その車が駐車場に入ってきました。「お!さっきの車や。見学かな?」と思いつつ運転席を見てみると、外国の方。
「うひょー、外国の人と話すとなるとまたしんどいなあ。」とか思いつつ、降りてきた3人を見ると、これが全員外国の方。
「なんじゃこりゃ!全員外国の人かっ!これは、知らんふりに限る。(おいおいおい!!)」と思ってグライダーの片付けを続けていると、メンバーの和尚が話しかけられた後、僕の方にやってきて、「なんか話し聞きたいそうです。」・・・と・・・。
「英語かよ、俺のつたない英語をまた振り絞んのかよ。」と話してみると、一人の人は日本語ペラペラ。ああ良かったということで、その人のパラについて質問に答えた後、あとの二人の人にその人が通訳となってパラグライダーについて色々と説明するという形になりました。
しばらく話しをして説明を終え、その方達は、まだ飛んでいたメンバーのフライトをしばらく見学していたのですが、再び日本語ペラペラの人が僕の方にやってきて、そしてこう言いました。
「今からタンデムで飛べないか?」と・・・。
「え、もう日没が近いんですけど・・・。」と言ったところ、見学に来た3人の方のうち、ペラペラの人ともう一人はシリアの人。もう一人の方はエジプトの人で、日本語ペラペラの人は亀岡在住、仕事で各国から来た他の人を仕事が終わった後、亀岡の色々を案内していたところ、パラグライダーが見えて見学に来たんだけど、そのうちのエジプトの人が明日京都を離れるので、どうしても今日飛びたいと言ってるんですが、なんとかなりませんか?との事で先の発言になったとのこと。
「いやあ、でもあなた方、思いっきりスーツ姿ですし、更に革靴ですけど・・・。」と思い、そのことについても話したのですが、「どうしても飛んでみたい、なんとかして欲しい。」と強くお願いをされたので、「では、折角日本に来て頂き、通りかかられてこちらに来られたのも何かの縁。急いで上がりますが日没とか夕方の下ろしの風でフォローになって飛べなかったりした時はごめんなさい。」と話して了解してもらった上で、速攻準備して挑戦することにしました。
エジプトの方は背が高く90kg近いということで、僕がタンデムを担当。スーツの上着は脱いでもらってフライトスーツを来てもらい、革靴は上手く合うサイズの運動靴があったのでそれに履き替えてもらって、超急ぎで車をぶっ飛ばしてテイクオフへ。
幸い風は思った以上に良く、重量級でも問題ないレベル。つたない英語でフライトに関しての説明をし、早々にテイクオフ。ナイスダッシュで上手く飛ぶことができ、更にはアーベントリッジの残りもあって、高くは上がらないものの結構長く飛べる条件に当たり、沈みゆく夕日を見つつ、夕焼けに美しく染まる晩秋の刈り取られた田んぼや紅葉という、正に日本らしい風景を上空から存分に眺めながら、素晴らしいフライトをすることができました。
エジプトの方も飛んだ直後からとても喜んで頂き、フライト後も満面の笑みで感謝の握手。僕の方も素晴らしい体験ができ、非常に良い海外の方との思い出に残るタンデムとなりました。
ちなみに、翌日にはもう一人のシリアの方が、今度は奥さんと一緒に再度来校。この日は残念ながら三郎ではなく八木の200mからのタンデムになりましたが、奥さんには山の上でバーベキューをするといって、モノラックに乗せ、テイクオフで何をするかを言うというサプライズ仕立て。
多分、パラグライダー自体をあまり知らない故に、下で見ていても、まさか自分が山に上がってそれをやるとは思っていなかった奥さん。テイクオフで事実を知らされてかなり驚いていましたが、男社会であると思われる中東では、嫌だから断るということもできないのか、僕とタンデムをする時に、「怖いわあ。」「信じられへんわ。」(関西弁ではなく、英語で。)と言いつつタンデム。
空中では「凄いわー、凄いわー」と言ってましたが、降りた直後、「楽しめました?」と聞いたところ、「NO!NO!」の返事。でも、しばらく経った後は「面白かったわ。」と言ってくれていました。決して嫌な顔はせず、終始笑っていたので、怖かったものの嫌な体験ではなかったようで良かったです。
という事で、2日連続で面白い体験ができたのでした。いやあしかし、縁というのは正に異なものですなあ・・・。
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